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「ツインクワイエット-深層洗脳 歪められた正義-」 へのレビュー

    • 2017年10月17日
      レビュアーオススメ!
      薄い黒ピッチリスーツで全編調教されており、その徹底したフェティシズムは着衣エロ好きとして嬉しい。ただでさえ異様なスーツゆえに妖しげな艶やかさを醸しているが、スーツに照りかえる光沢具合も逐一適切であり、エロさを増している。

      本作は「侵蝕される心」という演出がトップクラスの出来である。分かりやすいのはテキストフォントの色使いであるが、基本絵のいたるところに淫らに変わりゆく描写が示されている。
      リングと髪留めはおそらくヒロインのコア部分といえ、正義の心そのものであると推測される。堕ちてゆくにしたがって、その部分が徐々に変異していく。悪心が染み広がってゆく描き方なので、大変ぞくぞくさせてくれる。

      また汗の描写も堕ちゆくヒロインの演出に貢献している。序盤では行為前のヒロインは汗をかいていない。行為のさなかや絶頂前後で初めて汗がはっきりと表れてくる。汗をかく=発情状態という印象がここで刷り込まれる。後半では行為前からすでに汗を溢れさせており、常に発情状態でそれを抑えられないほど開発が進んでいるのが伝わってくる。
      以上のように、本作は絵の細部にまで「侵蝕」の凝った演出施されているのである。

      また敵もただの竿役ではなく、強く気高いヒロインが敗れるのも仕方のない実力者である。紹介にあるシチュからわかるように、マッドサイエンティストである。機械や技術によって責めてゆくが、自らの話術も駆使してゆく。
      単なる言葉責めのことを指すのではない。ヒロインが自分の都合のよい駒となるよう、言葉での誘導が巧みなのである。力押しや幸運ではない、頭脳を使った責めも見られるのだ。このさりげないキャラ描写は、ヒロインが業の深い性嗜好を自ら受け入れるに至る理由づけになると同時に、敵の底の知れなさが際立ち、ヒロインの敗北がより一層浮き彫りになるのである。

      10人が役に立ったと答えています

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