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圧倒的な物量の描き込みが、”凄み”となって読者を襲う、
”おかゆさん”先生の、序章を含む、表題作・全七本と短
篇六本が収められた、自身二冊目の作品集。
印象的な収録作品は、サークルの飲み会で、終電に乗り
遅れた主人公。後輩女子の部屋へ泊ることに・・・・な
「一人暮らし、おじゃまします」。主人公・ヒロインの
互いに”たかぶってゆく”感情とカラダを、丁寧に描いて
いました。
読んでいて感じたのは、コマに”奥行き(おくゆき)”を感
じさせるほどの、圧倒的な物量の描き込み。男・女関係
の”駆け引き”を、つぶさに追ったストーリーの繊細さと
相まって(あいまって)、臨場感を醸し出していました。
読了後、”圧倒的”という言葉が頭に浮かぶ、強力な一冊。