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ヒロインや主人公が、本人の意思に関係なく巻き込まれて
ゆく姿を描く”テツナ”先生、七話構成の表題作と短篇二本
が収められた作品集。
印象的な収録作品は、地球防衛軍が敗退、宇宙人に侵略さ
れて友好条約を結ぶことに。友好の証(あかし)として差し
出された主人公の”運命”を描く「いしゅかん」。お相手の
宇宙人側女性が、地球人女性よりも美しく、不運ながらも
希望をつなぐ彼の姿が、記憶に残る短篇でした。
表題作が特にそうですが、本人の意思に反し、カラダを弄
ばれ(もてあそばれ)様々な相手と関係を重ねてゆくうちに
快感が忘れられなくなるヒロインを、印象的に描いていま
す。運命を受け入れてゆく登場人物を、細かく描いた一冊。