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大切に思うものほど穢されたい。
そんな欲望を心に秘めた方にこそ、おすすめしたい一冊です。


「最期の時に、ただ一目だけでも……」

死に瀕した龍田の心に浮かんだのは、かつての懐かしい光景でした。
二度と帰る事の叶わぬと思っていた場所。自らの生還を涙ながらに喜ぶ大切な仲間たち。愛した人の笑顔。

そんなすべてを壊したのは、彼女自身の切なる願いでした。

股ぐらに深海棲艦の一部を植え付けられ、汚い爆弾【Dirty Bomb】と化して警備府に帰還した彼女と、その僚艦たちに待ち受ける運命とは。
悪堕ち。ふたなり。肉体改造。
その極致……必見です。


さて。
このレビューを読み終わった方は、裏表紙をもう一度眺めてみて下さい。


――――貴方の大切な艦(ひと)は、そこにいますか?