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「BLUE GIANT 6」 へのレビュー

    • 2023年07月06日
      レビュアーオススメ!
      6巻はジャス(JASS)というバンドが結成され、ファーストライブを経験していく過程が描かれています。
      5巻から始まったジャスというトリオの物語は、無印BGの後半を飾る大きな物語ですね。

      序盤、そして終盤にちょろっとだけ出てくる川喜多さんはそんなジャスのスケールの大きさを示す存在。
      映画に比べると登場は限られますが、彼の存在は物語をよく盛り立ててくれています。


      映画との違いを見ますと、やはり大きいのは焼き肉屋の顛末でしょう。
      原作漫画では幸則が川喜多さんとのセッションライブでのギャラを使い切る、という目的で開かれた焼肉会。
      映画ではこれが上手く有効活用されていましたね。

      時系列も映画はセカンドライブ後であり、原作漫画ではファーストライブ以前。
      こうした点なども、映画が「上手く原作のエッセンスをまとめた」と評されるところでしょう。

      とはいえ、基本的には原作漫画の方が詳細に物語を語っているわけで。
      映画ファンとしては、赤鼻のサラリーマンである望月さんの直接の言葉が聞けるのは嬉しいところです。
      彼のような脇役キャラにも名前が付いているところは、実にこの作品らしいなと思います。

      あと、ビラ配りのシーンは、映画の方が優しいのですね……。
      雪祈がハッキリ「はっず!」と切って捨ててくれてないんで、なおさら居た堪れなさが増すというか……。(笑)


      大きな物語はそうして展開され、玉田は絶望の中で出会った少年との会話で再起を果たし……とそうした具合。

      その中で、サイレント映画のように展開した第42話「ONCE AROUND」は非常に優れた一話でした。
      楽器店に来る人は、出会いもあり、別れもあり。

      そんな悲喜こもごもを、台詞に頼らず描き抜いているこの一話は卓出している。

      前半の焼肉屋の顛末が分かりづらいのがアレですけど。
      後半部だけでも無料公開しておくと、きっと惹かれる未読者も出てくるんじゃないかなと。
      そう思わせる魅力的な一話でしたぞ。
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