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陰鬱かつ耽美な雰囲気の漂う作品。
初老の男性と、不幸を背負った少女の逃避行の物語です。

常識的な観点からすれば、二人の間柄は肯定はされ難いものでしょう。お互いの疵を舐め合っているだけと言えるのかもしれません。

ですが、たとえ倫理の外側に身を置いたとしても、そこには確かなーー静かな愛の唄が存在するように感じられました。

とても感動しました。素晴らしいお話をありがとうございました。