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「vol.03 DAGGER 有色の戦人」 へのレビュー

    • 久々、その世界に知らず、引き込まれる作品に出会った。
      と言うのがまず、一番初めに読み終えて感じた事。

      物語は、続き物なので少々一章からの内容も入りますが、人間と人間以外の種族が混在する世界で、
      稀有なる戦闘技能を持つ主人公が、一人の身売りされかけていた少女を救い、
      共に歩み始める所から物語りは始まります。

      剣と魔法がこの世界での戦い方であり、戦闘シーンの描写もさる事ながら、
      それぞれの登場人物達の心理描写を細かく書いている点も、物語に感情移入できる大きな要因でした。

      また、主人公はとても生真面目で理性的であり、かといって冷たいわけではなく、
      相対する人の心情を汲み取って振舞う事の出来る、そんな人物です。

      また、彼の他にも、彼を取り巻く女性陣や、彼を支えてくれる
      人達のありようもまた、魅力的だと思いました。


      一人。
      どこかしら孤独を抱えて生きる男が、身寄り無き境遇の少女と出会い…。
      彼女に自分がかつて教わってきたものを今度は伝え、その成長と共に、優しき、
      但し強く揺るがぬ心の絆を少しずつ築き上げていく。

      様々に苦難を乗り越えてきた男がほんのひと時味わう、誰かと共に過ごす、その日々の温かさ。

      …が、彼がこれまで生きて積み上げてきた様々なものが、彼を安穏とした日々に埋没してしまう事を許さなかった。

      彼は旅立つ。
      血は繋がっていなくとも、自分を兄と慕い、自分を支える為に身も心も強くあろうと、日々の努力を惜しまぬ義妹と共に。

      …興味を持った人は、是非、第一章から読んでみて下さい。

      早く次の第三章が、個人的には待ち遠しいですね。
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