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すっごい良かったです。最後、泣かされました。切ない。

特にストーリーが良いだけに、レビュー書くのが難しいんですよね。
ネタバレ指定にさせて頂きます。

4人の姉妹(別に血は繋がっていません)と共に、自らに掛けられた
呪いを解除するためにダンジョンを潜る話なんですが、
主人公はその姉妹と合意の末に一緒に潜るという過程を踏んでいません。
その呪いを使い、操りながら一緒に戦わせ、犯したりもするという
外道です。

つまり、呪いが覚めれば主人公に操られていたことを理解し、
逆上した姉妹達に刃を向けられるのが当然な訳です。
主人公もそれはわかっていて、その上で外道として振る舞っています。

無論、主人公をそのまま外道で通すことも出来ます。エロゲなんですし。
が、トゥルーエンドに繋がる主人公の思いは、おそらくそこには無い。
ラスボスとの闘いの中で、彼が血だらけになりながら放つ呪いが
彼女達に闘う力を与えるのですが、それがお前の本心か、と思わされます。

いつか自分は彼女達に殺されるかもしれない。
けれど、その時は甘んじて報いを受け入れようと、
いつしかそんな風に思うようになり、憎まれやすいよう、
外道を装うようにしている不器用な男、そんな風に映ってしまうのですね。
とても真の悪党には見えない。

また4人の姉妹がとても魅力的で、特にメインヒロインたる3女のイリトと、
一番主人公の呪いに刃向かっていた4女のニーヴァは、最高でした。

掲題に書いた「ばいばい」は、前作デモンズソードスネークスでも
キーとなった台詞な気がしてまして、ありふれた言葉なのに、
こんなにも切ない言葉にしてしまえるE.B.さんのシナリオ構成力は
凄いと思いました。

本作ではイリトがメインヒロインだし、それは全く文句無しなんですが、
それはそれとしてニーヴァが魅力的過ぎる。彼女のスピンオフもあったら、
嬉しいなあと凄く思うのは、おそらく筆者だけじゃないと思っています。

おススメ。