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なんといっても、主人公の夫が哀れなまでに道化な作品でした。
彼と身体を重ねるヒロインは、妻と従姉妹(こちらも人妻、ただし離婚したため元)ですが、どちらも既に寝取り男の手によって手篭めにされた状態です。
貞淑な妻も大胆不敵な従姉妹も、言葉で主人公を求めはしても、身体では別な誰かの雄を求めています。　それを知らないのは主人公ばかり。

結婚してだいぶ経ったにもかかわらず、夫婦の間に子供ができないことに焦燥し。
同僚に案内された秘密の場所で、自分が見せた欲望に戸惑い。
耳にしてしまった妻と寝取り男の秘め事に、不信感を募らせ……。
そういった彼の思い悩みも、結局は虚しい一人相撲でしかありません。

表向きは順風満帆。　しかしその実、すべては寝取り男の手の平の上。
そんな道化芝居を演じさせられる一人の男の、寝取られ物語を見たい方に。