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サドとマゾという性嗜好を題材として扱い、
奴隷を調教するのだから、ゲーム様式は育成物、
調教の結果として、絶望の果てに自殺もするし、新たな自分に目覚めたりもする。
どこをとっても、隙無く「エロゲー」です。

作品の肝である調教の種類は豊富で、細部へのこだわりも際立っています。
奴隷の調教という、育成ゲームの部分も完成度が高いです。
そして、調教時の描写が徹底しています。

主人公を否定する罵声、処女を奪われるときの苦悶、
責めに快感を見出した自分への嫌悪…。
中でも、調教の進行具合によって発生する
奴隷が心情を吐露するイベントが秀逸です。
何故調教をするのかを尋ねてきたり、突然怒鳴り散らしたり等々、
奴隷が次第に堕ちていく様を存分に堪能できます。

調教物に限らず、ここまで正しく真っ当なエロゲーは稀でしょう。
素晴らしい作品です。