今までどんなに心を動かされる作品を読んでもレビューを書くという発想に至らなかったのですが、こちらの作品の読後、ほぼノータイムで入力ページまで辿りつきました。
ほぼセルフリメイクされた前作からの絵の安定感は素晴らしいの一言です。
切ない顔、怯えた顔、救いを与える顔、うっとりしている顔…どれも繊細で美しく、モノローグよりも表情によって心情が表現されている場面も少なくありませんでした。
今作では不穏さを残しつつもお互いを気遣う優しさが漂っています…が、いざ事が始まると一気に艶かしい雰囲気が全てを呑み込みます。
アリスター様の優しくてやらしくてちょっと雄っ気のある淫語責め最高でした。
若干の卑屈さも感じられるのが更に性癖に刺さります。
そんな夜と夜の間には、ちょうど良いボリュームでキャラ達の心境などが語られます。それを布石とした濡れ場もあり、大変嬉しかったです。
個人的に1番心を掴まれたのはアリスター様が痣について聞かれた時の反応でした。
その後の展開も最高ですが、あの一瞬に込められたアリスター様の暗く纏わりつくような苦しみと、シスターに対してだけ残っていた光が消えるかもしれないという絶望感。
この表現がなくても最高の作品だということに変わりはないのですが、この表現があるからこそ湧いてくるカタルシスがある…と読み終えた今思います。
前作も今作もストーリーや事に至るまでの流れがスムーズで作品に集中できました。
物語としては今回で一区切りついてもおかしくありませんが、続編を熱望しています。今すぐ3巻が発売される日に飛んでいきたいくらいに。
しみじみあとがきを読んでいると、レビューをご覧になっているそうで。このハッピーな気持ちが作者様に届きますように。
これからも楽しみにしています。
素晴らしい作品をありがとうございました。