この2人、周回するほど想像を膨らませてくれる。
1周目は、有栖(主人公)の透明感や完璧なスパダリ振りに、即行で心を盗まれた。
2周目は、ジレジレする両片思いに「早くくっつけ!」とツッコミたかったし、【私(ヒロイン)】の煮え切らない様子にある種のズルさを感じた。
そして今気になるのは、【私】が愛情と自我の間で苦しむ姿だ。
有栖は透き通るように美しい。(更に、柔らかで糖度溢れるCV一条ひらめさんの声が、その美しさをパワーアップさせて耳が至福♪)
そんな彼は、その時々で望まれることに即対応出来る才能を持つ。女の子に、甘く優しい言葉と振る舞いで「愛」を配る姿は現代の光源氏だ。
でもその「愛」は【私】の望みにはほど遠かった。
2人の初めての思い出を語るTr04(01:20付近から)でも、パニック中の女の子の気の紛らわせ方はセックスしか知らなかった…なんて、身も蓋もない表現をしてしまう彼だから…。
甘く美しく無垢で傲慢な罪。
彼にとってはどの「愛」にも嘘はない。だが、そんな愛のバーゲンセールみたいな話を聞かされたら、【私】は「愛情の方向性の違い」を心するしかないだろう。
それでも彼のくれる居心地の良さは手放せない。人一倍愛が欲しいのに、感情をギュッと縮ませる。今はつかず離れずのこの関係性に浸っていたい。そんな【私】の苦しさが伝わってくるようだ。
ある時、この曖昧で安定したセフレ関係が揺らいだ。
自分を保てず、有栖から距離をおこうとする【私】。それを挽回しようとする有栖。
最終的には、彼が隠していた激重感情を吐露したことで、【私】の中で愛情と自我の折り合いはついたらしい。
そのTr05(25:10付近から)の激重プロポーズ。セリフが五臓六腑にグッとくる!(有栖よ。最初からそのモードの方が、絶対早く恋人になってたよ…)
物語が始まる前に戻って、彼に提案してあげたくなるくらいだった。
最後までヤキモキさせる2人に幸あれ!