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触れられると、声が出る——。
名門私立校の教頭・氷室は、三十六年間隠し通してきた秘密を持っていた。触覚に反応して甘い声が漏れる、自分では制御できない身体。厳格な教育者として完璧な仮面を被り続けてきた男の唯一の綻びを、よりにもよって見つけたのは——十二年前の問題児だった元教え子・神崎蓮。
広報カメラマンとして母校に戻った神崎は、洗練された大人の男になっていた。撮影の名目で触れた指先が暴いたのは、教壇で生徒を黙らせてきた声の裏に隠された、どうしようもなく甘い本当の声。カメラとスタジオの照明の下、教頭の仮面が一枚ずつ剥がされていく。
抗えない身体の反応。地位と名誉を盾にした必死の抵抗。それを涼しい顔で崩していく元教え子の執着。「撮るだけ」という約束は最初から守られず、回を重ねるごとに身体はこの男の手を覚え、声は深くなり、自分からスタジオのドアを開ける足が止められなくなる。
かつて規則と正論で導いた教師と、その正論の檻から抜け出して戻ってきた生徒。十二年の空白が歪めた関係の果てに、校長室で二人が辿り着く場所とは。
禁欲と快楽、支配と陥落、師弟の記憶と現在の欲望が絡み合う、声から始まるBL官能小説。
文字数はハート、濁点など込みで約16892字ほど。
弱み握り / 教頭×カメラマン / 元教え子 / カントボーイ / 校長室 / 年下攻め / 執着攻め / 盗撮 / 声我慢 / 主従逆転
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