君が差し出す紅茶には、いつも愛が溶けている

?九条 礼一(くじょう れいいち)
・28歳前後 / 身長180cm / 黒髪オールバック / 端正な顔立ち / クール・忠実・一途
・老舗財閥に仕える有能な執事。
・表面は従順で冷静だが、内心は激しい情熱と独占欲を抱えている。
・主である蓮に対して、極限まで尽くすと同時に、誰よりも“愛されること”を求めている。
・スーツ姿と執事服のギャップが魅力。夜の顔は、かなり情熱的。

?蓮(れん)
・23〜25歳 / 身長170cm前後 / やや小柄 / 明るい茶髪 / 無邪気・素直・プライド高めの甘えん坊
・老舗財閥のひとり息子で、名家の御曹司。
・幼少期から何もかも整えられた環境に息苦しさを感じていたが、九条だけは唯一心を許せる存在。
・再会を機に、執事と主の関係を超えた“本物の愛”を知っていく。
・基本的には受け身だが、感情表現は大胆で、想いを隠さずぶつけるタイプ。

舞台は、古き良き格式ある屋敷。
若き御曹司・蓮は、ある日突然その屋敷を離れ、自由を求めて“日常”から姿を消す。
──しかし、彼を見守り続けていたのは、どんなときも忠実で冷静な執事・九条だった。

再び再会したふたりは、かつての主従という枠組みを越え、身体を通して想いを重ねてゆく。
指先のふれあい、視線の交差、そして夜の静寂に交わされる甘い言葉──
すべてが少しずつ、ふたりを“恋人”以上の関係へと導いていく。

これは、紅茶の温もりとともに始まる、穏やかで濃密な愛の記録。
執事の静かな支配と、主の甘やかな堕ち──
ふたりだけの朝と夜が、ゆっくりと溶けあっていく。

文字数:39035文字
ページ:83ページ