打飛機さんのレビュー一覧

ヒロインが他の男と致す寝取らせはありますが、心までは落ちません。
けれど、これがなかなか絶妙な塩梅で、主人公がほぼノータッチな割に事態が勝手にややこしくなっていって最終的には……みたいなことになります。
途中、間男二人のうちひとりを選ぶイベントがあるのですが、2体1になるほうがね、ほんとすごくよくて……まぁ、本当はもうすこし乱れてほしかったんですが、これはこれで……。
あと、本編中の絵が初期作に比べて格段に見やすくなっていてびっくりしました(なぜサムネイルやトップ画面でその絵を使わないのか)。ですので、そっちの面でもがっかりするようなファクターがなくなったので、絵で敬遠していた方も問題ないと思います。

惜しむらくはシーンごとに差し込まれる本編(RPGパート)でしょうか。
たしかに物語にメリハリが出ていいのかもしれませんが、私にはこれがすごく煩わしく感じてしまいました。
話の角度がほぼ180°変わるので、寝取られシーンから切り替わるときに愚息が「あっ……」と声を出しながら一気に萎んでいってしまうのだけが、最後までやっていて慣れませんでした。
脳とナニの切り替えに自信があるよと言う方には是非ともお勧めできる作品です。

一作目、二作目となかなか落ちなかったお母さんがついに……という感じの本作。
譲歩に譲歩を重ねた結果、最終的にただ本能の赴くまま性を貪るだけの雌に落ちぶれてしまいました。最高でした。
これはもう、いままで引っ張りに引っ張った性欲(カタルシス)ルビが振れない)を次回以降で存分に解放してくれるのでしょう。
いまから楽しみが止まりません。

デカデカと
『寝取られ防止装置』
みたいな謳い文句がついていたので、
「え!? そんなにドギツい寝取られある!?」
と胸と股間を期待とナニで膨らませて、いざ寝取られルートへと進んだのですが、普通に肩透かしを食いました。

なんというか、匂わせ方はよかったんですが詰めが甘いというか、ABCときていきなりZみたいな。
そしてひと通りそれらが終わると、ネタバラシみたいな感じでヒロインからいままで詳細を聞けるのですが、そこでのヒロインの精神状態がアレなのでいきなりキャラが変わっててうーん、てなったり……ともかく、プレイ当初の何も知らなかった私は、目に見える男キャラ全員が間男に見えていたので、そういった過度な期待は身とナニを滅ぼすことになりますよ、ということを同志に向けてここに遺しておきます。

おそらく寝取られ防止装置も『寝取られ』に対して重度のアレルギー反応を持っていたり、反寝取られ過激派の方々が暴動を起こさない為の措置なのではないかと考えられます。決して我々のような寝取られ愛好家のゴ〇共の興奮度を加速度的に上昇させるものではないと私は感じました。


と、ここまで書いておいてなんですが、ゲーム自体の出来は決して悪くはありませんでした。
タイトルに記した通り、『少年少女が結ばれる過程を描いた純愛ゲー(障害は色々あるよ)』として楽しめれば、すこし酸味がキツめですが、甘酸っぱい感じも楽しめると思います。

めっちゃめちゃ厳しい人たちが不意にマオちゃんの悪口を言うたび、ぼくの繊細なハートにヒビが入っていく気がして。

というのも、このゲームの本筋は無知娘がキモい道具屋のおっさんに開発されると同時に、周りにもそのことが、知らず知らずのうちに広まっていく――といったもの。
普通だったら、物語が進むにつれてモブ共が無知娘をエロイ目で見るという流れになりがちですが、このゲーム、なんと無知娘ちゃんの陰口を言いまくります。

これが個人的にすごく精神にきました。

道具屋に騙されて体を開発されている無知娘に、あろうことか、大の大人がガチめな陰口や蔑みの視線、挙句の果てに嫉妬からの罵倒まで。当の本人はどこ吹く風といった感じですが、おじさん、そんなマオちゃんを見てすごく悲しくなっちゃいました。


しかし、プレイ内容や泥沼にはまっていく過程自体はすごくHでしたので、ジャッ……マオちゃんが可愛いなと思った方にはオススメです。

まだクリアには至っていませんが、軽くさわって思ったのは
「キャラクターがきちんと生きている」
でした。
ただの舞台装置や、物語を動かすうえで駒にガワだけ貼り付けてお人形遊びしている……といった無味乾燥としたものは、主人公の二人、とくにピンク髪の子からは感じませんでした。
少なくとも主役ちゃんたちはきちんと思考して、行動して、生きています。
それらの掘り下げ方が上手く出来ているので、ただ依頼を受け、達成し、報酬を受け取るといった単純で、手垢のつきまくったシステムにも奥行きが出て、より物語への没入感が高まります。

つまり、何が言いたいかというと、めっちゃシコれます。
主人公ちゃんたちの思考や感じ方を逐一表現してくれているので、めっちゃシコレマス。

「淫乱度」や「変態度」みたいに目に見える指標はありませんが、ひとつのエロシーンがきちんと段階を踏んでくれるので、特に必要もありませんでした(あるに越したことはありませんが)し、見たくないプレイやシーンはそれ以降見なければ(そこへ行かなければ)いいという選択肢もあります。


ただ、残念だったのは、この作品は二人主人公(実質ピンク髪の子が主人公みたいなものですが)がいるので、それぞれシーンがそれぞれに用意されているのですが、

吾輩の好きなシチュがピンク髪の子のほうに偏り過ぎていたということでしょうかね!?

それだけです。
願わくば、黒髪の子にももっと優しくしていただきたかった。

説明文や他の方のレビューで散見される感じの難攻不落さは妹ちゃんからは感じませんでした。
てっきりもっとキツく当たって来て、最悪デレないんじゃないかくらいは警戒していましたが、意外とあっさりとオープンセサミしてくれました。
近親〇姦って、もうそれだけで破壊力が凄まじいので、色々な葛藤や問題があって、それを乗り越えたうえで堕落という禁忌に足を踏み入れるカタルシスを味わうものだと思っていたので、できればあと二、三手は詰めてほしかったなぁってのが正直な感想でした。
ただ、あまあまといった感じではなく、本当にツンとデレがいい感じにブレンドされているので、さっくり……とはいきませんが、それなりにアブノーマルさを味わいたいという方にはオススメできます。

プレイ時間としてはそこまでかかりませんでした。
ツクール製ではありましたが、基本的にはデジタルノベルとかアドベンチャーのようにテキストを読み進めていくタイプのゲームです。
内容は特筆すべき箇所はありませんが、普通にネトラセをしていました。
ゴリゴリにプレイヤーのHPを削ってくる系のものではありませんので、そこまで身構えずに、気軽にプレイする程度でいいと思います。

期待度が高かったのか、興奮を抑えきれなかったのか、今となってはよくわかりませんが、エロゲ界に存在する「女主人公モノの上澄みも上澄み」のような作品群に比べると、段階エロの差分、主人公の葛藤、堕ちる過程や主人公を取り巻く周囲の環境の変化の描写等々……それらが物足りなく感じてしまいます。が、普通に抜けました。
ベタですが、歓楽街であれこれ男性に奉仕する場面はグッとくるモノがありました。

本作品の概要欄に上記の文言があるように、こちらは寝取られ初心者向けだったり、気軽に「まあためしにやってみっかあ(ホジホジ」みたいな感じでプレイする作品ではありません。

マジでガチなやつです。

昨今のブーム?にあやかって粗製乱造された有象無象とは、まさに一線を画す作品であることは間違いありません。
内容ですが、他の方がレビューで触れられている通り、きちんとヒロインとの出会いや関係性、結ばれる過程を主人公の“完全”一人称視点にて作られています。
ですので、ちょこちょこ挟まれるヒロイン視点や間男視点に頭を抱えず、純粋に物語に没入することが可能です。ですので安心して上げて落とされます(ありがとうございます)

物語の長さで言えば(私自身あまり速読は得意としていないので)2時間とすこしほどでとりあえずは回想まではいけるのではないかと。あと、本作品はRPGツクールベースで作成されていますが、基本的には……というよりはもう一本道です。アドベンチャー形式のようにサクサクは進めませんが、主人公を移動させて次の現場へと赴くという、この一連の流れが好きな、私のような救えない方にはとりわけブッ刺さるんじゃないかなと。

フラグ管理というか、イベントの発見が難しいなという印象が先に来ました。
おそらく片方と一緒に行動して、フラグを起こしてから放置するのでしょうが、それがよくわかりませんでした。

肝心の内容についてですが、行為に至るまでの過程はもう少し刻んでもいいんじゃないかなと思いました。もっと陰湿なというか、ジメジメした感じが好きなのですが、イベント発生→行為→感情の移行がすこし物足りなかったな、と感じました。