MKJS さんのレビュー一覧
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投稿数ランキング | - | (総レビュー数:10件) |
描かれる内容は、まあ説明を読めば書いてあるとおりです。
しかし描き方が丁寧で、賢しらにシーンの省略をすることなく、愚直に逐一のプロセスが描かれます。すなわちひとりひとりの女性に蹴られ、踏まれ、殴られ、靴を舐めさせられ、靴を脱いで顔の上に乗られます。
女の子たちは、キャラクターの差異あっても、皆、可愛くて、上品で、無邪気で、残酷で、底意地が悪くて、素敵です。
そしてこれは用いられている描画ソフトの力かも知れませんが、低い視点からズームアップされたときの、女性のふくらはぎの線の美しさ、高いヒールの曲線の美しさには惚れ惚れします。
自分はこの作品、iPhoneでは小さすぎるので、レギュラーサイズのiPadにダウンロードして、発売購入以来、長い間を置かず、何度となく見返しています。
この作家さん、おそらく私がはじめて拝見する絵、はじめて聞くお名前で、まだお若いかたかも知れません。しかし読んだ中身はしっかりしていました。女の子は十分に可愛くて妖艶で、その攻めは十分に厳しくて、ストーリーは抜かりなく、私のような読者の弱点をつつき回してきます。紳士の方におかれましては、先物を買う感じで、チェックして見られては。
謳い文句は「足コキ」ですが、それ以外の足プレイがとても充実しています。
看板の足コキへと至る前に、靴の中の匂い、ストッキングの足の匂い、素足の匂い、素足舐め、と順を追って丁寧に進行するのですが、そのいわば前戯がエロくて、むしろその部分を、発売以来、何日にもわたって使っています。
「唾液をまじえて」と書かれているのも、単に足コキの潤滑油として使うだけかと思ったら、主人公があえて頼めば、ちゃんと口の中へも垂らしてくれる。これも自分好みでした。
ヒロインは会社の後輩のOLの娘さん。聞き手に対する意地悪と優しさのバランスが絶妙で、ずっと聞いていると、この娘が好きになります。
声優さんは白樺玲奈さん。まだキャリアの浅いかたとうかがいましたが、すごく表現力と安定感があってお上手です。
レビュアーが選んだジャンル
同日発売の、別のサークルさんのゲームと、どちらを先に買うか迷いましたが、こちらにしました。
自分の1番好きなシチュは、「足舐め」、次に「顔面踏みつけ」。これはM向けのゲームにおいて、必ずしもメジャーではなくて、同じ足フェチといっても「足コキ」のほうが、全体のシーンを通して、はるかに頻繁に描かれます。どんなに世間の評価の高いゲームでも、「足舐め」「顔踏み」が皆無なために、自分がやって後悔する場合があります。その点、この「レベルドレイン教会」なら、宣伝のヴィジュアルから見て、間違いなさそうと判断しました。
それでプレイしてみた結果、はたして主要女性キャラ4人、ひとりずつ、すべての足裏を、主人公が顔に受ける展開があって、とても満足がいきました。足以外の、腋、唾、ディルドにも興奮させられました。
そしてプレイを進めるうち、主人公に感情移入して、世界に入り込めたのが第二の収穫でした。魔王との最後の決戦前夜なんかは、プレイしている自分まで、シスターたちとの別れが切なくなりました。
なにしろキャラがみんないい。綺麗なお姉さんローザ、物静かなメアはもちろんのこと、ツンデレタイプのミアも、ギャル系のミントも、絵のタッチと相まって、みんなどこか優しくて品がある。「おら、テメー、このヤロー、殺すぞ、早く射精しろ!」式の口調のキャラがいないのは、個人的に嬉しいポイントです。
そうでありながら、Mシチュが中途半端かというとそうではなくて、身体を痛めつける攻めこそほとんどないけれど、甘やかな口調の言葉責めで、とことん辱められ、奈落の底まで貶められます。
あと、全体の中で印象深かった台詞は、魔王城の玉座の間に向かうときにミントが発する「なんかあんまり驚かないんだね」という感じのやつ。ここも主人公とプレイヤーの距離が近いと感じました。
繊細な描線で、夢見るように優し気なヒロインの表情ですが、やることはしっかりやってくれます。そのギャップが素晴らしいです。尺・ボリュームは十分。男性器を対象とする責めがないのは珍しいですが、それも自分好みでした。
声優さんは、愛枝今日子さんという、はじめて聞くお名前のかた。しかし聞いてみると、「読み」がムチャクチャお上手なのに驚きました。
テレビのアナウンサーを思わせるフォーマルな安定感。それでいながら、語り掛けて来る内容は、非常に身勝手で理不尽で外道。そのギャップが素晴らしいです。
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聴き終わって、その凄味に、しばし茫然自失してしまいました。
製品そのもののガイダンスは、先に投稿なさったかたの、非常に的確で行き届いたレビューに譲るとして、興奮さめやらぬまま、自分個人の勝手な感想だけ申しますと。
いやはや、この作り手さんは凄い。
圧倒的な文芸的地力に加え、媒体への深い洞察と、あくなき探究心。
「M男性向けヴォイス界の」と限定すれば、すでに「手塚治虫」とも「三遊亭円朝」とも呼ぶべき傑物だと思います。あくまで個人的には、ですが。
尺は長くないし、特別なギミックもないけれど、とても味わい深い佳篇。
本当に自分の家に来て、こんなことしてくれる娘がいたら、それは女神様だと思います。
おすすめは「お姉さん篇」。「んー」ていう台詞が、色っぽくてすごく可愛い!
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趣味嗜好にピッタリ合いました。
それを差し引いても、強い物語構成力など、もっと評価されるべき名作です。
ところで自分は、正直なところ、「男性M向け作品」にも、多くの場合ついてくる、フェラシーンと「チュパ音」というのが、もうひとつ馴染めません。どうしても女性が男に奉仕しているように思えるので。
けれどこのサークルさんの場合、一見、作中にそんな感じの音が入っているように見えても、そこにあるのは普通の「チュパ音」ではないんですね。
それは必ず、「チュパ音」をめぐる一般的な状況を、そしてそこから透けて見える男性に一般的な欲望を、女性が逆手に取ってコケにするような構造になっています。
音声作品を聞くようになってから、ずっと探していたものを、自分はここで見つけました。
ヒロインに物語的な魅力があります。
一見ノーテンキなのに、内には、シビアな過去に由来する「悲しみ」を秘めている。
主人公とかわす「敵味方問答」とか、本当にドキッとさせられた。
彼女が愛しくて、ひととおりプレイしおわったときは、ちょっと悲しくなりました。