穂積さんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 6位 | (役に立った数:1,069件) |
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投稿数ランキング | 140位 | (総レビュー数:262件) |
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楽しいと一日が濃密で相対的に時間の流れが早く感じる経験は誰しもあると思います。
この2巻は濃密です。
なにせマッサージしちゃいますから。
マッサージするってことはスキンシップするってことですから。
スキンシップすると興奮しちゃいますから。
興奮するとクールな美女がハァハァの雌の顔になっちゃいますし、ウブで未熟な少年だと思っていた男の子だって股間周りだけは雄になっちゃいますから、もう大変です。
しかも、恋のライバルと鉢合わせしたり、彼に無礼を働いたDQNを粛清したり、美味しい夕食を食べたり大忙しです。
この幸福感と愛情に満ちたムードたるや上質なエ〇漫画の導入部分を見ているかのようでした。
いや、エロに突入してしまってもわたしは一向にかまわんッッ。
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前作を聴き終えて「もったいない」と思った感覚を満たされた作品でした。
本シリーズにおける「古風な物言いの凛とした年上女性」の艶っぽい役柄を見事に演じられ、過不足ないフィット感には感服するばかりです。
しかし、それだけでは無いはずです。
ロリロリな少女から、ボーイッシュな少女から、クールビューティーな女性から、凛々しい少年から、他珍妙なキャラまで役幅の広さには定評がある声優様なのはご存知の通りです。
たおやかな大人の女性だけで終わらせるのは少々もったいない思いがありました。
Track04の【アメショ猫・七変化】において演じ分けの一端を聞かせてくれて改めて演技力の奥深さに驚かされた、と同時に若い声色を聴けたおかげで大人っぽい色気がより引き立った感がありました。
あと、本作では全編通して随所に不穏な空気が隠されています。
主人公視点に対してではありません。
どうにも猫娘間で派閥争いのようなものがあるらしく、その愚痴のような探りのような台詞が主人公との雑談の中に紛れてひと悶着ありそうな空気を醸し出していました。
有り体に言ってしまえば伏線であり、今後が楽しみと言えます。
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んなぁ~、良い。
体を綺麗にしてくれる癒しだとか、ロリなお姉さんに攻められる快感とかも良いのは確かです。
ただ、どちらかと言うと声色に少し感動してしまいました。
極めて特徴的な天性の声質ゆえに演じる役が印象に残りやすい反面、「モブをやらせてもらえない」「いただく役はマスコットや珍獣が多くて成人女性が少ない」と嘆いていた時期もあった声優様だと記憶しています。
それがハイトーンのロリっぽさを残しつつ、妖艶に大人の女の色気を纏った演技で仕上がっています。
お節介ながらも我が子の成長と栄達を目の当たりにした親のような心境で驚きを覚えてしまいました。
特に、主人公視点を「ロリに欲情する変態」と罵り、嘲笑交じりに素手で引っぱたいて頂けるTrack03には感動のあまり股間から涙が出そうなSっ気でした。
このシリーズが開始した当初から多少の疑問があったのは確かです。
陸上生活に対応できないタイプの亜人はどうしてるのか?をこの巻では解決してくれます。
水棲亜人用の分校での合宿にページ数の半分近くを割いています。
スキュラやスライムにクラゲなど変わり種ばかりではなくオーソドックスに人魚も登場し本校の生徒達を迎えてくれます。
個人的には人魚の体育教師がお気に入りです。
褐色で威勢良くて豪快な性格がいかにも脳味噌筋肉系の女教師って感じがする一方で、競泳っぽい水着ではなく意外とセクシーな上を着けてて目を奪われてしまいます。
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忙しくて近年のアニメをあまり見れていないのですが、それでも「VITに極振り」や「刀の巫女」や「奇術部の先輩」等々主役級だけでも枚挙に暇が無いほど実力と人気を兼ね備えた若手の声優様だと言うくらいは分かります。
肝心の本作は「逆サイド突いてきやがった」と言うのが率直な印象です。
シリーズと呼んでいいのか定かではありませんが、このサキュバス三姉妹はウブで異性に慣れていない生娘感が濃い作品群です。
長女や次女なんて主人公と少し接近しただけで緊張に声が震えています。
ところが、本作の三女は大胆不敵です。
年下女子の部屋に入って来た彼を冗談とは言え脅迫まがいに挑発したり、添い寝止まりだった姉達を差し置いて風呂に一緒に入ったり、攻めの姿勢が随所にありました。
クールで頭脳派の態度で一歩引いた澄まし顔が演技から感じ取れました。
しかし、これらの大人びた言動は精一杯の背伸びだったと分かり始めた瞬間が最高の可愛さを観測できました。
初めての異性との触れ合いで、内に秘めた想い人との接近で、次第に冷静さの仮面がひび割れて本来の妹っぽい人懐っこさが溢れ出すのです。
この二重構造を作り出したシナリオ・演出の妙には脱帽ですし、クールからデレへの大転換を上手く表現してる声優様の演技力に驚かされました。
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近頃のアニメでは大人っぽいお姉さん役が多い感も有りますが、本作ではまだあどけなさも残る少女のトーンで演じられています。
声優様としては「雛見沢症候群」や「宝輪が武器のカグツチの契約者」を連想しやすいものの、本作の演技プランは個人的には「聖ミアトル女学園の4年月組の女の子」が真っ先に頭に浮かびました。
と言うのも、すごくテンパっています。
男性経験が無いにもかかわらず、活力を得るためにスキンシップをせねばならない状況にパニックに次ぐパニックです。
怒涛のように可愛いです。
また、身の上を悲観する側面が垣間見えていて庇護欲を掻き立てられます。
サキュバスになってしまったとこで「普通の女の子じゃなくなってしまった」と言う、ある種の障がい者のような負い目を抱いていて、主人公視点に対して元から抱いていた恋心の壁になるのではないかと危惧する感情が愛しい少女です。
でも、最大の魅力はやっぱり隠し切れない緊張です。
異性と近づくだけでもドキドキなのに、主人公に癒されて欲しいと願う頑張り屋の面が空回りして、あたふたする身振りが声色から見えるかのようです。
ところが、少し慣れて落ち着きを取り戻すと、彼を癒す母性的な魅力が溢れ出してきました。
尻上がりの良妻賢母力が前半のパニックに比してギャップ萌えを炸裂させていました。
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やはり「女神様の褐色の姉」が真っ先に思い浮かぶ、いや「ハイレグのパイロットスーツが眩しいR-3の大尉殿」も捨てがたい、いえ個人的には「非情の香りと宿命の匂いを身に纏う極秘情報部のエージェント」が深く印象に残っている声優様がまさかDLsiteのバイノーラル音声に降臨するなんて夢にも思いませんでした。
肝心の本作はお姉さんらしい大人っぽさを声色のトーンと深みで表現しています。
一方で、男性経験は皆無と言っても過言ではないほど乏しいらしく、聞きかじった知識を自慢げに披露したり、実戦では恥ずかしがったり、可愛らしさが随所に目立っています。
キャラ設定として崩壊寸前にすら思える「年上の色気」と「若々しいウブさ」と言う矛盾する命題を、声優様の名人芸によって自然な形で見事に成立させてしまっています。
このキャラ難しいですよ絶対。
半ば母性的でもある大人びた包容力が演技の全体から醸し出されているのに、些細なスキンシップでも羞恥心を隠し切れず慌ててしまう、ギャップ萌えが素晴らしく冴えわたっていました。
特に添い寝でテンパった震え声が可愛くて必聴です。
たおやかな年上のお姉さんが小娘みたいにドキドキして震えた情景が目に浮かび萌え狂いました。
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誰かの橋と同じく記憶も曖昧な状態で配達業を営む彼は見たところ序盤装備です。
「フローター」もなく「バイク」もなく降りしきる雨の中をひたすら歩いています。
せめてフード被ってと言いたくなります。
そして、疲れて「プライベートルーム」に帰り着いても残念ながら彼にとっての最重要事項、食がこの世界には不足しています。
ゲーム上の回復機能に優れているとはいえ「あの名前が長い芋虫」では食の楽しみを満足させるには程遠いです。
飲料もビールやエナジードリンクばかりで下戸の彼には厳しそうです。
そんな中に降って湧いた「ピザの配達依頼」に怒るのも納得です。
あの野郎おちょくってやがるのか。いや、絶対おちょくってるな。
ともかく、やっと手に入れた食事にありつく彼の姿は幸せそうです。
接触を嫌う主人公と彼の孤独な食事スタイルもシナジーが高く、意外と上手くやっていけそうな憑依に思えました。
漫画にしろ映画にしろ小説にしろ「不死身をどう倒すのか?」は延々と題材にされる命題です。
この巻ではその宿命と対峙する結果になっています。
しかも、本作の場合ただ不死身なだけではなく騎士として強敵です。
武芸にもそれなりに秀で、殺傷に躊躇が無い狂気を帯びています。
初期の情けない頃とは比べ物にならないほど強くなった主人公ですら苦戦は必至です。
もっとも、武術の種類的にも、心優しい主人公の性格的にも不死身の体は無力化しにくく、相性最悪だったせいもあります。
ともかく、これに対するに数×質の最高戦力をもってするしかありません。
つまりは四天王です。
シリーズを追って来たならご存知の通り本作には四天王と呼ばれる騎士が存在するものの、近年の動乱で離散していました。
1人は裏切って敵方に付き、1人は潜伏し、1人は弑逆の大罪の末に改心し、1人は愚直に不器用に主を守る、それぞれ違った意味で漢らしい生き様を見せてくれていました。
それが結集し、一度は敵と見限った遺恨も忘れて抜群のチームワークを見せる熱さは必見です。
ぶっちゃけtwitterで全編見た事があったのですが(書き下ろしを除く)、気づいたら購入していました。
可愛いんですよ、この幽霊が。
ポルターガイストをしようがスマホの画面に現れようが全く気付かない霊的に鈍感極まる住人に対してブチ切れちらかしジタバタする様子が超可愛いです。
しかも、この男は案外ビビりで、地震や害虫その他の認識できる物に対しては結構派手に恐がるので地縛霊少女としては余計に腹が立ち、プライドが許しません。
いやでも、その負けず嫌いな性格がやっぱり可愛いです。
そして、読み進めると彼女には思いがけない暗い過去があったと分かり、どんな形であれ今こうして感情豊かに笑っていられるのが愛おしくなってしまいます。
躍動感あるアクション作画もさることながら、人間味あふれる表情の作画が上手く、魅力的なキャラクター達を形作っています。