白面神官さんのレビュー一覧

オーディションなどを経て、アイドルとして着実に高みへと駆け上がっていく絵里。

しかし、彼女の周りで何やら奇妙なことが起き始め・・・

そんな中、彼女は自殺したアイドルの霊が出るという噂のある芸能事務所跡地での仕事を引き受けることに。

この仕事が思わぬ運命と出会いを手繰り寄せることをまだ誰も知らないのでした・・・

この時の彼女のシスターコスは見ものでございます。

アイドルゲームの代表格ともいうべきシリーズのコミカライズ作品でございます。

本作のヒロインは伝説的アイドルを母に持つ日高愛。

母の名に頼ることなくアイドルとしての大成を目指す彼女がある時は同期2人を伴い楽しくドタバタショッピング、またある時は南の島でテンションMAXで大ハッスルしたりする元気いっぱい、可愛らしさと明るさ200%な一冊となっております。

超有名王道ファンタジーの長き時を超えたコミカライズ作品でございます。

騎士の息子である主人公が仲間たちと共に時にゴブリンの集団と死闘を繰り広げ、時に国王暗殺の陰謀をくじき・・・

そんな旅路の果てに一人の恐るべき魔女と出会い、やがてそれは大陸一つの命運を左右するような大きな戦へとつながっていくことになるのでございます。

無事、父親からのテストをクリアした主人公。
一人前の暗殺者として認められた彼は、父親と『仕事』を共にすることになるという内容でございます。

その一方で絶大な魔法とかつての世界の知識を生かして、領民に顔と恩を売ることで『領主の息子』としても順調にステップアップをしております。

そして苦心と研究の末に生まれた『新兵器』の増産までもをぬかりなく行っております。

紆余曲折を経て、様々な新魔法に加えて忠実かつ優秀な使用人兼暗殺助手までも獲得し、来るべき日に備えて順調に準備を整えていく主人公。

そんな折、父親から一人前になるための1つの試験が課されます。
当然ながら暗殺者としての試験なので、決して生ぬるい内容ではございません。

それだけに短いながらも見ごたえたっぷりなエピソードに仕上がっております。

勇者も暗殺者にも一人でできることは限りがある。
そういうわけで暗殺の助手を探していた主人公は白雪の府立森冬の森の中で一人のみすぼらしい少女と出会います。

お察しの方も多いでしょうが、この少女は2人目のヒロインにして探していた助手となります。

渡りに船、鴨がネギをしょってきたような話でございますがそれもそのはず。
全ては女神の差し金でした。

とはいえ、主人公的にも読者的にもありがたい限りではございますが。

直後の主人公の彼女への評価も舌を巻くものがございます。

ついに訪れたヒロインとの別れの時。プレゼント交換のようなこともします。
その品は図らずもお互いが一度は渡せないといったもの同士というのがなんとも憎い展開でございます。

主人公自身、彼女にはかなりの思い入れがあるようでございます。
リニアでもそれなりにかかるであろう距離を越えていこうと思うほどに。

無論それも異世界で得た超人的スペックがあればこその話でございますが。

楽しい楽しいヒロインとの魔法のレッスン・研究の日々も今回で事実上終わりを迎えます。

今回は合金を作り出す魔法を編み出し、それによって作った剣を部下に渡したいというヒロインに頼まれたときに主人公が妬いたりするという一面を見ることもできます。

ここにはもう『ただ命令のままに殺すだけの暗殺者』などはいないというお話でもありますね。

新魔法の完成を喜び合う指定、というエピソード。

実態は魔法で作った銃器により、タングステン製の銃弾を次々ぶっ放すという物騒極まりないものでございますが。

しかしそれでもターゲットを殺すには物足りないという判断のもとに、更なる魔法が爆音という名の産声を豪快に上げるのでございました。

あまりの威力のすさまじさにヒロインが全力で突っ込むレベルでございます。

主人公がスキル選択を誤ったかと思うも、結局はそれが正しい選択だったと証明される回でございます。

ヒロインと一緒にワクワクしながら、新たなる魔法の研究に没頭する姿は本当に年相応の子供の様でございます。
異世界に転生する物語は星の数ほどあれど、こういう姿を見せるケースは珍しいと思います。

勿論作ろうとしているのは暗殺用の魔法なのですが。