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この作品は同作者様の同名タイトル曲の別バージョンです。今作のみでも十分楽しむことはできますが、やはり聞き比べることで真価を発揮するのもまた事実です。できれば同時購入することを強くオススメしますね。同じ曲でこうも違う色を出せる作者様の力量に驚くこと間違いなしですよ。どちらもほぼほぼワンコインですのでお財布にも優しいですし。

メインはピアノ音ですが、それに様々な音が絡んでひとつの複雑怪奇な世界を作り上げています。この曲だけで様々なジャンルを内包していますので、他の作品ではなかなか味わえない深さがありますね。聴き手に感情の大洪水を起こさせること間違いなしです。価格もワンコインレベルという破格のお値段ですので、少しでも気になった方は是非。

ひとつひとつは小さい電子音ながらもそれらを一つに束ねれば大きな轟音の波となる・・・そんな感じの作品ですね。全体的には静かな曲調ですが、その中にあるピコピコという8bit感ただよう電子音が存在感を放っております。その電子音、最初は小さいのですが徐々に存在感を増していき、最終的にはドデカい花火を打ち上げます。この爽快感クセになります!

句集という少々変わった形で構成させた作品です。句ですのでひとつひとつは短いですが、収録されている句の数がとんでもないことになっていますので満足度・ボリューム共になかなかのものです。句という短く小さい世界の中だからこそこの作者様が持つ独特な世界観が生き生きとしており、とにかく刺さる作品が多いですね。サクッと楽しみやすいのもいいです。

いくつもの不協和音のような音が折り重なって構成されている不思議な曲です。ひとつひとつは本当に不協和音のような感じなのに、それらがひとつに重なり束ねられることでちゃんとした音楽になるというのは本当に驚きですね。そこに独特の歌詞を独特な歌い方で歌うミクが参戦することでより彩に満ちた世界となっております。とても良かったです。

ミクの弾き語りという少々珍しめのスタイルですね。ですが、普通の弾き語りとは全く異質の曲調となっており、路上ライブでこの曲を聞いたら思わず足を止めずにはいられない独創っぷりです。歌詞や歌い方までとにかく独創的ですので最後まで全く飽きることなく聞いていられますね。こういう作品にはミク特有の機械的な音声が見事に合いますね。完璧です。

こちらを振り落とさんとばかりに自由に跳ね回る音が心地よいですね。こちらの予想を裏切ることに全振りしているかのような予測不能な進行がとてもおもしろいです。かといって勢いだけというタイプの作品でもなく、随所随所でテクニックもちゃんと光っています。このあたりが高い中毒性を生む秘訣なのでしょうね。独特な味わいがクセになる一品ですよ。

今作はいつもより変化に富んだサウンドですね。はじめの轟音飛び交う戦場のような入り方から、だんだんと落ち着いていく感じへとシフトして行き、常に盤面が変化し続けます。それは、まるで生物が朽ちていく様を表しているかのようで何とも言えず物哀しいですね。急にサウンドが終わるのも突然迎えた死の瞬間のようで・・・。とても深さを感じました。

低価格の音楽作品ですが、作者様のとても独創的な世界観を楽しむことができる面白い作品です。今作はRPGなどで使われるような感じの曲調ですね。これからはじまる冒険に胸を躍らせる若者の心情といったような序盤の軽快さがワクワクします。ですが、中盤あたりからやや暗くなっていき、冒険の途中で出会った苦悩や闇を想起させます。この1曲の中に英雄の人生が詰め込まれているような深さがありますね。

大体なんらかの爆弾をぶち込みがちな作者様の作品ですが、今作はそれらとは一風変わってわりかし正統派なスタイルです。とはいってもあくまで他の作品と比べての話なので、おとなしめとはいえいつもの前衛的なスタイルは健在です。メインサウンドがパイプオルガンのような重たい感じですので、いつもよりも引き締まった世界観が素晴らしいですね。こういう正統派な感じもたまにはいいですね。