一陣の光さんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 7位 | (役に立った数:73件) |
---|---|---|
投稿数ランキング | 22位 | (総レビュー数:328件) |
2016年03月12日
軽快な描線で描かれた、ヒロインの愛らしいキャ
ラクターデザインは、”ポン貴花田”先生ならでは。
朴訥な、主人公君の性格やキャラクターデザイン
と相まって、二人の”学園生活”を、丁寧に描写し
ています。
地味で目立たないヒロインが、コッソリ発信した
彼女自身の「夢」を、偶然、知った主人公君。そ
の「声」に惚れてしまい・・・な、ストーリーが
魅力の、”ポン貴花田”先生の長編作。
|
2016年03月05日
収録作品で、印象的なのは「愛の特訓いたします!」。
”男心”がわからないヒロインと、”女心”がわからない
男の子の、すれ違いと相互理解が、ストーリー展開の
”キモ”になっていて、安心して?ハラハラ出来る仕様
になっています。迷いのない、サッパリとした描線で
描かれた、爽快感のある、”志峨丘トウキ”先生の短編
集。
|
2016年01月20日
飼い猫しか”慕って”こない、強面(こわもて)なゆえに
”さみしさ”を持て余している主人公君のもとに、女性
三人が集い(つどい)、彼の周りが”にぎやか”になる話。
主人公君が、内に秘めた”人恋しさ・孤独感”を、相手
(この場合は三人の女性ですが)が、意識しないように
悟られ、悲しませない様に、おいしそうに食事をする
人に惹かれるのでは・・・と感じました。相手を想う
主人公君の、不器用な心根の優しさが印象的な、一冊。
|
2016年01月14日
美麗で個性的な女の子たちの”お誘い”に答えてゆく
主人公君が、うらやましい、”小林拓己”先生の長編
二冊目。本巻は、漫画家デビューを目指している娘
とのつながりが、より深くなってゆく様子を丁寧に
描いていて、印象的でした。儚く(はかなく)て、繊
細な描線で描かれているのに、”凛(りん)”とした存
在感がキッチリとある・・・そんな、世界観を表現
している”小林拓己”先生の作品です。
|
2016年01月14日
"大見武士"先生の作品を、読んでいて感じた
のは、先生独自のアングル・画角で描かれた
構図のコマ。登場する人物の”息づかい”を感
じさせる様な、描写が魅力的。作品は、会社
の依頼で自社製品のレポートを提出すること
になった女子社員の話で、周りの人々を巻き
込みながら、展開してゆきます。シンプルな
描線で描かれた”絵柄”も魅力な、一冊。
|
2016年01月14日
天界で”恋愛”を管理している天使が、主人公のもとに
舞い降り、彼の”運命の人”を探すストーリー。”恋愛”
だけに限らず、日常生活において「この人」と思える
出会いがあっても、相手から見て「この人」と感じて
もらい、共感しあえるかは、また、別の問題で、その
点を「カラダの相性」と、別角度の表現にしたのでは
と、読んでいて感じました。”サクサク”読めてテンポ
のよい構成の中に”すずきみら”先生が伝えたい骨太な
”想い”を感じる、作品でした。
2016年01月11日
繊細な描線で描かれた”ふんわり”とした端正な
美少女の絵柄が、記憶に残る”朝森瑞季”先生の
短編12本が収められた作品集。印象的な収録作
は、予備校の夏期講習で出会った、セーラー服
も可愛い、美少女との”ほのかな恋心”を綴った
「八月の恋」。華奢な印象の体幹に端正な表情
を”たたえる”女の子が、清冽な印象を残す短編。
”淡い恋心”を描いた”朝森瑞季”先生ならではの
作品集です。
2016年01月09日
実家が”酒蔵”で、呑むと周りの女性を”魅了”する
「醸し(かもし)」を振りまいてしまう、男性が主
人公な、”宗我部としのり”先生長編作品の一冊目。
人が相手に”好感・好意”を抱くのは、どのような
要素からくるのか・・・という、哲学的なテーマ
を基に、紡ぎ出されたストーリーで展開。消極的
性格だった、教育実習先の”女性教官”も、主人公
に対しては積極的に関わろうと、性格を変えてゆ
きます。相手に”感化”され、変わってゆく姿から
哲学的テーマの回答が”宗我部としのり”先生から
”提示”されている様に感じました。
|
2016年01月07日
女子が”選手”として参加できる世界で、幼い時から
参加したい・投げてみたい・勝ち上がってゆきたい
と、夢みていたヒロインが「足」を踏み入れてゆく
様子を細やかに描いた、”松本ミトヒ。”先生の長編。
淑やかな印象のある”ルックス”と、シッカリ感のあ
る体幹をもった、野球選手として恵まれた”ボディ”
が、ヒロインのキャラクターに”織り込まれ”ていて
ストーリーにリアリティを加えています。爽やかな
読後感を味わえる”懸命さ”が新鮮な、一冊。
|
2015年12月26日
作品の中に流れる”時の流れ”が、極めて穏やか
かつ、優しい”水月とーこ”先生の長編・一冊目。
幼馴染で、先生と生徒な関係の二人と、周りの
人々との触れ合いを、日常の”出来事”から繊細
丁寧に、紡ぎ出してゆきます。ささいな事柄も
見方や、とらえ方を変える事で、異なって見え
る・感じることが出来るんだ・・・という思い
に気づかせてくれる、眠れない夜にピッタリな
作品でした。