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ほのぼのタッチの絵本調作品。
語られているのは、ペットのキツネから、飼い主の少女への10個のお願いごと。
その内容は、最初に飼われるときから、天寿をまっとうするそのときまで。
作品は、お願いごとにあわせて、10個のシーンに分かれています。
そして、それぞれのシーンに詩がついています。
この詩が、ペットのキツネの気持ちを代弁しています。
どれも、琴線に触れるものばかりです。たとえ、ペットを飼ったことがない人が見たとしても。
ペットの寿命は人間より遥かに短いです。
その短い一生のなかで、飼い主はペットにどんな気持ちをさせているのでしょうか?
知らず知らずのうちに、傷つけてはいないでしょうか?
ペットにも心があります。もし今、ペットを飼っているならば、
その心を大事にしてあげてください。
この作品は、そんなことを教えてくれます。
サンプルには、10個のシーンのうち、3つまで掲載されています。
出来れば多くの方に見てほしいです。良作だと思います。
私は、この作品を日常系ファンタジーだと感じました。
主人公の少年が、異世界へ行く話はよくある(?)と思うのですが、
本作では天才魔法少女の方が、「こちらの日常世界」にやってきます。
天才魔法少女・ティナが、日常生活に徐々に馴染んでゆく様子がとても可愛らしいです。
カップラーメンが気に入って、そればっかり食べてしまうところなどは、キャラが立っていてイイ感じです。
彼女、本文中はほとんどのシーンでワガママ毒舌家ですが、ちょっとした仕草・行動に可愛らしさが潜んでおり、
そこに惹かれるものがあります。
本作は、まだ第一話ということで、人物紹介を兼ねた内容のようでしたが、
それでも気になるキーワード(伏線?)は、いくつかあったように思います。
一番気になるのは、まだ10才のティナが何故強力な魔力を持っているのかというところ。
「異常者」とまで呼ばれている彼女。その理由は何か?という点に強く興味を持ちました。
読み終えて、天才魔法少女のいる日常を、暫く見てみたい気になりました。
この「ささやき庵 添い寝屋本舗」のシリーズでは、耳元で女の子がささやき声でお話をしてくれる。
今回登場する女の子の「双葉」は、同サークルさんの別シリーズでも出ていたが、
話の内容的には本作とは関連がないので、その辺は気にしなくて良い。
本作では、音楽トラックが右耳メインと左耳メインに分かれているが、
これは、ささやき声がどちらから聴こえてくるかの違いであって、内容には違いは無い。
ただ、右耳と左耳でささやき声の感じ方が結構異なるので、両方とも試してみることをお薦めする。
いつも左耳バージョンばかりで聴いていて、たまに右耳バージョンに変えてみたら新鮮で心地よかった、ということもありうるので。
内容としては、前半部分がささやき声での癒し系おしゃべり。女の子に添い寝してもらいながら、
色々とお話してもらうというのは、案外落ち着くものである。
もし聴いているのが夜、寝る前で、横になって部屋の照明も落していたとしたら、
多分最後まで聴く前に寝てしまうと思う。
それぐらい効果がある。
ただ、最後まで聴かないのは非常に勿体無い。後半は感動系のお話なのである。
後半部は、「双葉」が子供の頃を思い出させてくれるようなお話をしてくれる。
聴いている自分も寝る寸前で意識があやふやなことが多いので、
設定の中でのことなのか、本当に自分自身のことを言っているのかが曖昧になってくる。
そして一番最後、終わったのかな?と思ったら、一言グッとくるセリフが入っている。
寝るのが目的で聴くのであれば癒し系、最後まで聴いたら感動系、そんな作品である。
ヤンデレ、および(精神を)病んでいる系少女の創作系4コマシリーズ6作目となる本作は、
紹介文や他のレビュアーさんの仰る通り、キツめの表現が少なめな感じ。
それでも内容は前作を踏襲する、一見萌え系マンガとなっている。
一見というのは、登場人物が様々な心の闇を抱えた少女達であるからだ。
例えば、すぐにリストカットする少女。小動物を虐待してヤっちゃう少女。実の弟を愛するヤンデレ少女…などである。
この少女達を題材にして、ほのぼの系4コマに仕上げる作風は、このサークルさん独自のワザ、いやキャラへの愛と言っていいだろう。
だからこそ、リストカットや猟奇、ヤンデレといった重いテーマを、ギャグに昇華させることができるのだ、と思う。
(ちなみにそんなに暗い雰囲気ではない。あくまでほのぼの、である。)
この作品のおすすめ対象者は、ヤンデレ好き、壊れた少女好き、サイコ系少女好きにとどまらない。
面白くて、ちょっとエッジの利いたマンガが読みたい人すべてが対象者であろう。
できれば本作だけでなく、是非とも1作目から読んで頂き、この面白さを共有したいのだが、
私のつたない文章では面白さが上手く表現できないのが残念でならない。
少しでも興味を持たれたなら、是非お試し頂きたい。価格も良心的である。
シリーズ5作目となる、精神病んでいる系4コマ+ヤンデレマンガ作品。
本作の4コマ主要人物としては、自傷癖少女、猟奇虐待少女、ツッコミ普通少女といるわけですが、
今回は猟奇虐待少女のネタが多めです。そしてかなりヤバイ内容です。
私の場合、作風が萌え系4コマで内容がヤバイ、というギャップがいいと思うのですが…
もう1本のヤンデレショート漫画の方も、今回はいきなり手首を…(自主規制)するところから始まる内容で、深い心の闇を感じさせます。
以上より、ヤンデレ・猟奇に属する作品だとは思いますが、可愛らしい絵柄にだまされて(!)しまうので、
結構ノーマルな方でも読めるのではないでしょうか。
サムネイルを見て内容が気になった方は、是非お試しください。
夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』の一節である、「キ○ガイ地獄外道祭文」の部分に曲と女性ボーカルを付けたもの。
とは言っても、ドグラ・マグラを読んだことの無い方にはサッパリだと思うので、少しだけ説明を。
タイトルになっている「キ○ガイ地獄」とは、当時(昭和10年頃)の精神病院のこと。
一度入ったら出てこれない、人間的扱いをされないことから、このように呼称されている。
そこで、この歌の内容であるが、その精神病院の扱いの酷さ、精神病患者というレッテルを貼られた人の苦しみ、
精神科医のタチの悪さを歌っている。ちなみに「チャカポコチャカポコ…」という擬音があるが、この小説のこの歌の部分が元ネタ。
これは、語弊を恐れずに言うならば、ホンモノの超電波ソングである。しかも女性ボーカルで、原文をそっくりそのまま、軽快かつ軽妙に、特徴的な抑揚をつけて、完全に歌い上げている。
また、原文を10個に分割し、それぞれ曲調をアジアン調、ロック調、テクノ調、といったふうに変えているので、約90分という長時間だが退屈しない。
原作愛好者にとっては感動モノである。
ドグラ・マグラ自体未読の方で、本作のタイトルや「胎児の夢」といったキーワードに興味のある方は、
この機会に原作も読んでしまってもいいと思う。
昭和10年に書かれたとは到底思えないほど現代人の感覚にマッチしている。正直、下手なラノベよりよっぽど面白いサイコ系ノベルである。
原作未読の方には回り道になるが、原作を読んでからこの作品を思い出して聴いて頂ければ良いのではないか、と思う。
精神的に病んでいる少女達の4コマとヤンデレ系ショートストーリーの2本立て。
創作系マンガのシリーズもので、本作が4作目になるが、本作から読み始めても問題のない構成となっている。
4コマの方は、前作までのほのぼのギャグ路線を踏襲しつつ、新キャラを投入している。
この新キャラの属性だが、リアル弟を愛するヤンデレ。
なお、残る主要キャラの属性は、自傷癖、猟奇虐待癖、ツッコミ癖となっている。
これでもほのぼのギャグ系の部類に入ると思う。絵柄も萌え系。
今回の新キャラは、ガチでヤンデレらしいヤンデレ。血の繋がった弟が他の女に目をやることすら許さない。
とは言っても、サクッと読める内容になっているので、
ヤンデレ好きな方、精神的にちょっと病んでいる少女に興味のある方には、是非読んでみて頂きたいです。
もちろん、サンプルを見て興味を持たれた方も、どうぞお試しアレ。
精神的に病んでいる少女がメインの4コマと、ヤンデレがヒロインのショートストーリーとの2本立てマンガ作品です。
4コマの方は、本作が3作目ですが、本作からでも問題なく楽しめます。
でも、できれば順番どおりに読んでほしいところです。なぜなら面白いから。
4コマの登場人物は前作と変わらず、自傷癖少女、動物虐待猟奇少女、ツッコミ要員の普通の子、の3人です。
やらかしてる事の一例を挙げると、
・ついサクッとカミソリで…
・廃アパートの中を解剖した小動物の死骸で…
・そしてそれにツッコミをいれる
とこのようなノリです。あ、引かないで。大丈夫。
今回もキツイ残虐表現はないので、できれば敬遠せずに多くの方に読んで頂きたいです。
ていうか、絶対こういうの好きな人多いと思うんだけどなあ…
精神に闇を抱えた少女の、見た目萌え系4コマって興味ないですか?
とりあえずサンプルを見て、ちょっとでも気になったら、是非どうぞ。おすすめです。
精神を病んでる系の女の子の4コマ+ショートストーリー2本。それぞれ二人の作家さんが描いている。
個人的にはかなりツボに入った。多分何度も読み返すと思うし、気に入っているのでおすすめとする。
ただ、この手のジャンルはダメな人にはどうしてもダメだと思うので、
注意喚起を兼ねて、いくつか内容を紹介してみたい。
まず、直接的な残虐表現は一切無い。すべて、コトが済んだ後か、読者の想像に任せる程度である。
これでかなり、しきいが下がると思う。
それでは、4コマの方を紹介してみたいと思う。主な登場人物は3人。
自傷癖娘 : カミソリで腕とかザクザクやる子。ただ、作中には包帯を巻いた状態で登場するので、切ってるシーンは無い。
小動物虐待娘 : ネコとか平気でやっちゃいます。
普通っ娘 : この子のツッコミがないとオチに困るはず。
一見、彼女達の日常を描いた萌え系4コマ。ただし内容を読んでいると、シャレにならないことをやらかしている。
でも絵柄がライトなので、すんなり読めてしまう。
ショートストーリー2本の方も、ガチのヤンデレがヒロイン。
どちらも、面白いって素直に言っていいのかこれ、という感じの面白さがある。
このジャンルは、絶対好きな人がいるはず。是非とも本作品を見つけてあげてほしい。
もし私が即売会で、このイラスト集を見つけたら、迷わずゲットしていると思います。
それくらいの大当たりです。
これは是非とも多くの方に観てほしい作品です。
全体的に画力が安定して高いです。サンプルに全く偽りはありません。
まず、どの女の子も可愛い上に、衣装のデザインが素晴らしいです。
特に好きなのは表紙の娘。上品なピンク系の明るい色と、
黒色のリボンやフリルをあわせているところなんか、完全に私のツボです。
正直、プロのイラストレーターさんの新刊だ、って言われても納得するぐらいの出来だと思います。
あとがきに、「この本は1週間くらいで作った」とありましたが、信じられません。
作品を速く仕上げるのも才能だと思います。
是非とも、このような作品をまた出して頂きたいです。