一陣の光さんのレビュー一覧

写実的で生々しい、女体描写が持ち味な
”さいこ”先生、表題作・第一話～第九話
を収録した、上巻。
印象に残った収録作品は、進学に失敗し、
社会人一年目の男性主人公”堂珍為男”が、
清楚な美人で会社の先輩な”咲野優香”と
出会う「第一話」。
読んでいて印象的だったのは、腰回りや
太ももの肉付きなど、写実的で生々しい
女体描写。ある意味、代名詞的な絵柄な
ので、すぐに”さいこ”先生の名前が浮か
ぶ、強烈な個性があります。あと、本巻
のハイライトは、第六話から第七話にか
けての、生産工場で、白衣姿の女性作業
員さんたちとの集団乱交。他の作家さん
が描かない設定の、妙味が味わえました。

一筆入魂な、繊細で高度な画力が産み出す
他の作家には無い唯一無二な作品の世界観
が堪能できる”ホムンクルス”先生、本巻用
に、収録・短篇の後日譚的おまけページと、
美麗なカラーでつづったAfter color story、
短篇十一作品を収めた、自身三冊目の単行
本。
印象に残った収録作品は、自室にいる男性
主人公”鶯坂”。同級生の男性と鍋を囲もう
としていたら、当の本人が来れなくなって
その妹”操”が単身、訪れて・・・な、巻頭
カラーの短篇「カラダ想い」。
読んでいて印象的だったのは、ヒロインの
描画力が、既刊よりも、更にパワーアップ
している点。又、ストーリーも王道の純愛
テイストに益々磨きがかかり、満足度が際
立って高い一冊、となっていました。良作。

何気に画力が高い”坂上海”先生、コア・マガ
ジン社刊コンビニ誌に掲載された短篇五作品
を収録した、デジタル作品集。
印象に残った収録作品は、水泳部の顧問をし
ている女教師”みなも先生”。部員の”カイ君”
に熱血指導&ボディメンテナンス。競泳水着
に包まれた女体に触れたい”カイ君”が・・な、
短篇「お願い!みなも先生」。情熱的に彼女
のカラダを求める”カイ君”に、ご無沙汰だっ
た”みなも先生”も答える姿が記憶に残る、お
話でした。
読んでいて印象的だったのは、何気にたかい
作画力。前述した短篇「お願い～」での競泳
水着は眼福でした。
思った以上に満足度の高い、デジタル作品集。

自らのカラダを呈して、安心できる居場所を
希求するヒロイン”優奈”の姿が、読み手を切
なくさせる”ホロナミン”先生の短篇。
実父と離婚。実母に『彼氏』が出来、居場所
がなくなったヒロイン”優奈”。彼女の叔父で
ある、男性主人公との刹那な関係。・・・な、
ストーリー。
読んでいて感じたのは、自分に関心を持って
もらう為、自身のカラダを呈して、居場所を
希求する”優奈”の姿。読み手の感情をを切な
くさせる”ホロナミン”先生の重厚な短篇作品。

何の落ち度もないヒロインの清潔なカラダ
をむさぼりつくす、”しじょっこ”先生の表
題作・前編。
就活生のヒロイン”柊まな”。研修というこ
とで呼び出された彼女が・・・な、ストー
リー。
読んでいて印象的だったのは、洗脳されて、
プライベートな、自身の性経験や処女膜を
観察される”柊まな”の姿。明るく受け答え
する彼女が印象に残りました。重厚な前編。

”吉田鳶牡”先生の既刊にある、鋭利なナイフ
の様なテイストも好みですが、おねショタな
テイストも味わい深い、三話構成の一作品と
二話構成の二作品、短篇一作品、前・中・後
編構成の一作品が収められた、単行本。
印象に残った収録作品は、両親の海外勤務で
春日家のお世話になることになった男性主人
公”勇夫”。年上な”春日明梨”と”春日楓”姉妹
に勉強やオンナを教えてもらう・・・・・な、
二話構成「カスガノシマイ」シリーズ。おね
ショタな作品のテイストが記憶に残る、お話
でした。
読んでいて印象的だったのは、鋭利なナイフ
の様なテイストをほのかに漂わせつつ、おね
ショタを甘口には描かない”吉田鳶牡”先生の
矜持。他の作家にはない、独自性のある一冊。

セーラー服のヒロイン”里見しの”は勿論
のこと、登場する”コーイチ君”というワ
ンちゃんに至るまで、丁寧な描きこみが
印象的な”速野悠二”先生の短篇。
男性主人公の自宅まで、派遣されてきた
”里見しの”と、ワンちゃん”コーイチ君”。
完璧に調教され、『しつけ』の行き届い
た”コーイチ君”を自慢する”しの”だった
のですが・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、男性主人
公から『しつけ』を施されてゆく”しの”
の姿。いろいろな意味で調教される短篇。

ポップな絵柄と、ベースにコミカルなテイスト
を持っている為か、NTRなストーリー展開であ
っても、読み心地が重くならない稀有な作家さ
ん”ワカメさん”先生、短篇十一作品と、エクス
トラ・収録された短篇「Virgin Bitch」を収めた、
自身二冊目の単行本、デジタル特装版。
印象に残った収録作品は、幼馴染から男女交際
へと進んだ”結美”と”亮”。彼女とのセックスで
逝くコトのできない”亮”は、やはり幼馴染であ
る”篤”に『”結美”を抱いてほしい』と懇願して
・・・な、短篇「サレタガリ」。コミカルなテ
イストの中でほのかに香るインモラルな雰囲気
が、独自性を放つ、作品でした。
読んでいて印象的だったのは、”ワカメさん”先
生が醸し出す、独特な世界観と作品内の空気感。
NTRな展開をこの様な見せ方で打ち出す作家さ
んを知らないので、個性的だな、と感じました。

既刊よりも作品世界の空気感が『温和』に
なった様な印象を受けた”いちまつ”先生の
短篇九作品が収められた、自身四冊目の単
行本。
印象に残った収録作品は、仕事や、会社の
人間関係が上手くゆかず、生命力を失いつ
つあった男性主人公”ゆうくん”。ひさびさ
の再会を果たした従姉妹な”優愛”と”真愛”
のふたりから、活力を充電する”ゆうくん”
の姿を描いた、短篇「あまやかシスターズ」。
読んでいて印象的だったのは、重厚でイン
モラルな作品の世界観が持ち味だった既刊
に比べ、本巻は、男性主人公とヒロインの
関係性にフォーカスしたストーリー展開が
多く観られました。ただ、巻頭カラーが美
麗な短篇「私…変われるかな…?」などの
従来路線な短篇も混在してはいますが。
のちに、転換点となるかもしれない四冊目。

裏表のあるヒロイン”佐倉穂乃花”が印象に
残る”無洗米”先生の短篇。
学内では優等生な”佐倉穂乃花”。が、他の
先生が、歓楽街で大人の男性といるところ
をみた、と聞いた担任の教師は・・・・な、
ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、裏表のある
ヒロイン”穂乃花”。インパクトのある短篇。