一陣の光さんのレビュー一覧

清楚ながらオトナの色香を放つヒロインを
丁寧に描く”トロ太郎”先生の短篇。
クラス委員長をしているヒロイン”藤原”は、
とある不正が、担任”山路”の知るところと
なり、その弱みをタテに、彼女のカラダを
しゃぶり尽くす”山路”・・・・な、ストー
リー。
読んでいて感じたのは、清潔なヒロインの
カラダを、ねっとりと味わい尽くす、オト
コの姿。オールドスクールな絵柄が、スト
ーリーを盛り立てている、短篇作品でした。

本巻を読んでいて改めて、猫とか、狸とかの描き
込みが丁寧で繊細だな、と、遅ればせながら気が
付いた”桑佳あさ”先生の表題作・第53話～第60話
と特別編が収められた、七巻目。
印象に残った収録作品は、もうすぐ誕生日を迎え
る”ひなた”。今日、誕生日会を開いてもらえるの
で、落ち着かない彼女の元に訪れたのは”サダヲ”
と・・・な、第53話「タヌキ的パーティー」。
読んでいて感じたのは、物語の終焉に向け、静か
に、少しずつ動き始めている、という、その様子。
ただ、一巻目から一貫して、少し不思議な作品の
世界観と”桑佳あさ”先生自身が醸し出す、柔らか
な空気感から、暖かで優しい読後感に浸れる結末
に、なりそうな予感がするのは、私だけでしょう
か。
今更ながら、登場する動物の描きこみの繊細さに
気づいた七巻目。”桑佳あさ”先生、ごめんなさい。

改めて、作画が上手いなぁ、と、しみじみ感じた
”速野悠二”先生の短篇。
男性とのセックスは未経験ながら、ディルドで破
瓜は済んでいる、ヒロイン”松田場先生”。ゲーム
同好会の部屋にあるディルドでオナニーするのが
クセになっている彼女・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、たかぶった性感か
ら、男性器を受け入れるコトにした”松田場先生”
の結んでいた髪型がほどけ、オンナを開放すると
いう描写。改めて、作画が上手い、と感じた短篇。

登場する女性キャラのヘアースタイルにこだわ
りを感じる”Zummy”先生の短篇。
目覚まし時計が電池切れで止まっていて鳴らず、
通学に使っている自転車はパンクしていて、皆
勤賞だったのに、遂に、遅刻してしまいそうな
ヒロイン”常盤静華”・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、学年は後輩なが
ら、セックスでは先輩になる”阿野響子”の存在
感。展開を、円滑に進める彼女が印象的でした。

能動的に行動するヒロインに、受け身な男性主人公
というスタイルが記憶に残る”みかわや”先生、短篇
五作品を収めた、デジタル作品集。
印象に残った収録作品は、旧校舎の一角にある、カ
ウンセリング・サークル。男性主人公”倉本くん”は、
女性に対して持っている、苦手意識を克服しようと
ヒロイン”長谷川ありな先輩”へ相談を・・・な、短
篇「お悩みカウンセリング」。”倉本くん”が好みな
”ありな先輩”の『肉弾戦』にメロメロな”倉本くん”
がうらやましい、お話でした。
読んでいて感じたのは、セックスに対して、やたら
積極的なヒロインの姿。能動的なヒロインに受け身
な男性主人公というスタイルの展開が、新鮮でした。

R18マンガの主題がほぼ、網羅された、ある意味、
『R18マンガ・カタログ』の様な”ひし形とまる”
先生、短篇十作品が収められたの単行本。
印象に残った収録作品は、大会社の重役を乗せた
車と接触、怪我をした男性主人公。幸い、入院す
る事なく済んだので、自宅へ戻ることにした彼に
・・・な、短篇「アパートメントメイド」。日常
生活の世話を、かいがいしく務める、メイド姿な
ヒロイン”大瀬野透利”の爆乳が、目に焼き付いて
離れない、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、各短篇のふり幅の
大きさ。R18マンガの主な主題がほぼ、網羅され
ていて、まるでカタログのよう。基本、コミカル
なテイストで軽快に進行し、男性主人公がラッキ
ーエッチを味わえる、読み手が感情移入しやすい
環境が整えられていました。最近作になる程、絵
柄に繊細さが増している短篇作品集でした。良作。

某ゲームが構成上、重要な役割を果たしている
”速野悠二”先生の短篇。
ヒロイン”柴 春奈”は、自身の性格を直したい
一心で、お寺へお参り。同じクラスの男性主人
公”下留田 真”と会って、彼に相談したところ
・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、某ゲームが作品
の構成上、重要な役割を果たして点。
『前髪ぱっつん』なヒロインが、印象的な短篇。

まるで夫婦漫才の様な、ヒロインと男性主人公との
会話と、ハードなカラミ描写とのギャップに萌える
”ICHIGAIN”先生、本巻・描き下ろしな収録作品の
解説とあとがき、短篇・九作品を収録した、自身初
の単行本。
印象に残った収録作品は、学生食堂で、キッチリと
単位はとっていても、次に受ける授業の、準備に余
念のない男性主人公”加藤”。そこへ声をかけてきた
ヒロイン”佐原佑姫”・・・な、短篇「ラブドランク」。
夫婦漫才の様な掛け合いが醍醐味なセリフの応酬と、
熱量過多な激しいカラミとの二律背反な”ICHIGAIN”
先生の世界観が堪能できる、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、ウイットに富んだヒ
ロインと男性主人公との会話。息の合ったセリフの
応酬が、そのまま、相性の良い、ハードなカラミへ
と移行してゆく流れの滑らかさが記憶に残りました。
本巻・描き下ろしの『おまけ』に”ICHIGAIN”先生
の溢れ出るサービス精神を強く感じた、一冊。良作。

軽快な読み心地の"comic快楽天"、しっかりした構成で確かな読後感が後を引く”comic快楽天ビースト”、というセグメント分けがなされている様に強く感じた本巻。今月号は、技巧派な作家さん揃いで、収められている一作品ごとに腰を据えて読みたい、思わせてくれます。ワニマガジン社系作家さんの『層の厚さ』を、まざまざと感じさせる一冊。

”猫男爵”先生の、柔らかな眼差しが伝わってくる
短篇。
男性主人公”タカちゃん”と、ヒロイン”ヒマ姉”は
家が隣同士。受験生な”タカちゃん”は『合格』目
指して勉強に励む毎日・・・な、ストーリー。
読んでいて印象的だったのは、”タカちゃん”を柔
らかく、暖かく包み込む”ヒマ姉”。なんだかんだ
言って”タカちゃん”を、自分のカラダでオトコに
してゆく”ヒマ姉”が好印象な、お話でした。良作。