めたる・みにまむさんのレビュー一覧
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オナニーに焦点を当てたある意味挑戦的な作品ながら、まるで自分がその行為を実体験しているかのようなリアルさを感じる素晴らしい作品です。
初めは好奇心から始めた自慰で段々と自分の体を自分で調教し、淫猥な別の自分を自らの手で無意識の内に作り出してしまう背徳感はまさに「倒錯」と言うタイトルにふさわしい淫猥さを秘めています。
原画を担当したタカツキノボル氏(女性の方です)は、BL系の作品の挿絵を多く描かれており、男性向けエロゲーの原画作品はこれが唯一と言って良い程にレアな作家さんですが、女性らしい繊細なタッチと女性だからこそ分かる女体の構造を的確に捕らえた作画、セックスアピールになる部分を十分に心得たコスチュームデザイン(特に、パッケージデザインにもなっているワインレッドのボンテージは秀逸)は本当に凄い!の一言です。
シナリオの巧妙さ・ひきつけ方と絵の綺麗さの二点は本当に評価できる作品です。
夜のお供としても本当におすすめです。
ただし!
3種類あるバッドエンドは、昨今のエロゲーでは見る事も稀な、(別の意味で)本当に目も当てられないような結末(そのうちの一つは猟奇を入れられる程スゴい)になります。(一言で言うなら「自慰バカ一代エンド」)
バッドエンドに耐性の無い方、キャラに極端な思い入れのある方は覚悟が必要です。(エロゲーを数多くプレイしている友人が、このバッドエンドを見てトラウマになったとの事なので)
ちなみに、この作品には非公式ながら続編があるようです。(作画は全く似ても似つかないものになってますが…)
興味のある方は、「狂乱 小早川冴子」で検索してみて下さい。
商業成人漫画の世界ではトップランナーを走る亜麻木 硅先生は、画風が昔からかなり安定していて、かなりの人気があります。
そんな先生の作品集だけあって、同人と言えどもかなりハイレベルです。
16ページマンガと言うと、一般的な月刊成人漫画誌レベルの量で、1話完結型の体裁をとっているので手軽に読み進められる構成になっています。
特にお勧めは、「TRANS」と言うふたなりレズものです。
先生の作品は、ふたなりもの・レズものが多いのが特徴ですが、この作品は性転換(多分、手術か何かされたのか)させられた主人公・岸本綾が、過去に主人公のペニスを奪い、ふたなり化して現れた「彼女」と自分の学校のトイレで「偶然」出会い…と言うありふれたシチュエーションながら、的確にツボを押さえ、下品になりがちな描写をエロチシズム溢れる物に仕上げています。
「ふたなりは気持ち悪い」「レズなんて自分には合わない」と食わず嫌いをされている皆様にこそ、是非見て欲しいとお勧めできます。
他にも、高校の女教師が夢でされたシチュが現実のものになってしまう「FUSION」、淫魔の女の子に夢の中でたっぷりされてしまう擬似二本立ての「DREAM」、水を浴びると透けてしまう水着を着てエッチと言う王道的(但し、男1+女1×女1)な「BLUE」、ふたなりレズ(受けでふた1名、攻めで女1名・ふた1名)の王道「W×W」とかなり多彩な作品が揃っています。
作品数・ページ数の割りに価格が少し高い(単行本は、約150ページで900円位が標準)のが唯一難点ですが、是非見て欲しい作品です。