新着レビュー
2024年03月10日
イラストポータルサイト隆盛期以前から同人活動をされていた古のエロ絵描きさんのオリジナル系同人作品を単行本化したもの。
同人作品由来だけあって作品あたりのページ数が非常に多いし、特に表題作の「恋人じゃ…ない」を含む、4作品中3作品はフルカラー。価格もやや高いがこれは致し方ないだろう。
特徴的なアニメ塗りが、アニメ・ゲーム作品のコミカライズに見えてやや安っぽく感じてしまうかもしれないが、本作についてはその心配は無用。
前哨戦の「篠原楓編」で32ページ、メインヒロインである「瀬戸花恋編」は(本作中で実際に堕とされるヒロインは2名いるとはいえ)なんとフルカラーで100ページを超える。
表題作は片思いよりは近い関係とはいえ恋人関係ではないので、NTRよりは今の定義だとBSS寄り。
間男・野藻田は見た目は悪いがコミュ力と性経験が妙に高く、言葉巧みにヒロインに取り入る後輩キャラで、典型的な「不細工だけどやり手の男」。主人公がうじうじしている間にするっと滑り込まれる感覚を味わえる。
このやり手の不細工男がひと昔前の絵に描いたような「清楚系ヒロイン」こと花恋をじっくりねっとりとセックスで篭絡していくエロの物量が素晴らしい。
なにせキス開始から最初のセックス完了まで数えてみたが54ページ連続のフルカラーなのだ。〇ョ〇ョのオラオララッシュを彷彿とさせる怒涛のセックスで間男クンのエロ能力の高さを感じ取ってほしい。
絵柄は昔ながらのSS-BRAINさんでぼくは安心感があるが、現代の感覚だと少し人を選ぶかもしれない。「歯」の描き方が妙に丁寧でありながら主人公は一昔前のエロゲーの様式美である「メカクレ主人公」であることのギャップを「作風」と楽しめる人向け。
ともかくエロのボリュームが多い。BSS好きな人は、何かまとめ買いキャンペーンとかでちょうどいい作品を探している時などに思い出していただければ幸いです。
2024年03月10日
2024年03月10日
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2024年03月10日
2024年03月10日
2024年03月10日
2024年03月10日
表紙や試読の美麗な絵柄と裏腹に、堕落する女の子がほぼテーマとなっているダーク&ハードなエロ
貧困&売春モノが多いし、そうでない作品でも総じて悪意を持った大人たちが容赦なく彼女たちを食い物にしていく。
その境遇からヒロインを助けようとする素朴な男が登場するも、彼女たちやそれを食い物にする連中の「闇」の前に跳ね返されて挫折する作品も目立つ。つまりは「救いのない作品」が多い。
とはいえ、抜き目的だけで考えると、展開のハードさの割にややエロは淡白という印象もある。紙面比率におけるエロが少ないという意味ではないが絵の綺麗さ・話の重たさにセックスがやや力不足という感想も若干抱いた。
デビュー作ということでその辺りはまだ粗削りさもあるのだろうということも踏まえて、ある程度は割り切って「ストーリーで抜く」という心構えでいた方が外しにくい。
ヒロインが別の男に恋愛感情を抱く展開があまりないので王道のBSSではないが、「助けてあげたいのに、無力・臆病ゆえにそれが叶わない無力さ」に悲嘆する男に着目するならBSSの亜流と考えることはできるだろう。
ヘタレ男が状況を何とかしようとするも、救いの手は一歩届かず……みたいな救いの無さを性欲に変えられる趣味なら、本作はきっと面白いだろう。
耽美な絵と退廃的な世界観を描ける作者であり、ハードエロの分野で今後に大いに期待できると思うので注目していきたい。
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2024年03月10日
さつよ先生にハマったアキラちゃんシリーズを彷彿とさせるような爽やかラブストーリーでした。
アキラちゃんシリーズにハマった人は買って損は無いと思います。
ぜひぜひシリーズ化してもらって今後の2人を描いていただきたいです。
やっぱりさつよ先生のボーイッシュは最高です。
ぜひ2人の続編の執筆をよろしくお願いします。