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茶介さんで執事? ……合うの? と思ったのですが危惧を取っ払ってくれるくらいに素敵な良作でした~。
常に上品な支配者目線というか、執事のはずなのに抗えない何かを常に感じます。一人称が百鬼(なきり)とずっと言っているのもいいですね。なきり、という音の響きがやわらかくていいです。
ぬるっとした声の調子というかワルツを踊るように誘導されてあれよあれよという間にヒロインが罠に落ちるという感じです。「ああこいつには絶対に勝てない……」と痛感しつつ落ちていくのもなかなか楽しかったです。
ヒロイン愛しゆえの激昂や怒りの演技がしっかり突き刺さるのに、後を引くほどには怖くないというさじ加減がすごく良かったです。ダミヘとの距離や声量をちゃんと計っているのでしょうか。
キャラ・イラスト・声質・演技すべてがっちりかみ合ってる良作です。
声優買いだったのですが個人的には大当たりでした。
内容については細かく書くと野暮になるかと思うので伏せておきますが、演技のレベルが超越しすぎてあっけにとられつつ脱帽です。計算してやっているのかキャラクターが憑依しているのか……「契約」の謎がストーリーを引っ張りつつも、甘さと激しさの合間にあるジェットコースターに乗ったようなスリリングな時間が楽しめます。シナリオも良。
唯一引っかかったのは深川さんが声で生み出す嘉納(感情の揺れ動きが半端なく激しい。そこが魅力)とイラストの嘉納(ずっと穏やかそう)が微妙にズレたとこだけですね。
怒号がありますがそんなに怖くはないんで大丈夫です。
やっぱ泣きの演技がひたすら上手いな~! ともう一人で拍手する勢いでした。
ドMの方にもおすすめです。
2022年10月20日
2022年10月20日