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素晴らしいの一言です。
基礎的な知識の整理から始まり、かなり発展的な内容も扱ってあります。 特にスクリャービン、ドビュッシー、果ては12音技法まで扱われているのには驚きました。 また、実際に著者は職業作曲家であることから、作曲家の観点からの指摘は非常に示唆に富みます。
さらに本書が優れている点として、どこが重要で、どの点については暗記しなければならないか明確であることも挙げられます。 特に初学者の段階では基礎的な知識(度数、スケール、ダイアトニックコードに関する知識)をないがしろにしがちですが、覚えるべき点については何度もその重要性が強調されており、真剣に音楽理論を学ぶ人にとっても実用的であると思います。
市販のポピュラー音楽理論本とくらべても、今まで買ったどの本より素晴らしいと断言できます。 イチオシです。