ヴラドさんのレビュー一覧

再生時間は5時間30分以上で、質も極めて高いうえに新しい試みも行っている、
現在のVOICE LOVERさんの作品の集大成以上の作品です。

　ヒロインのルチアは(性的なものを含めて)好奇心旺盛です。
感情表現が豊かで少しコケティッシュな部分もありますが、
18禁パートではリスナーをリードする場面が多いです。

　デートイベントはリスナーと親しくなっていく過程が丁寧に描かれています。デートイベントでは、与えられているだけのルチアの嗜好という「知識」を、実際の「体験」に変えていく少し変わった趣向のものもあります.

　18禁パートでのルチアは、最初は創造された目的を果すための(楽しんでいるとはいえ)仮の恋人としての奉仕の側面が強いですが、クリスマス・イヴが近づくにつれてリスナーとの絆を求める場面や恋愛感情の表現が増えます。


　このような描写の積み重ねによって、最終トラックも一つの結末として不自然に感じませんでした。安心して聴けました。
(「呪われた」まま日常に戻り、ルチアとの再会を待つのも趣がありますが)

華やいだクリスマス前のデートの雰囲気を演出する
vocal付きのスタイリッシュな雰囲気のBGMや、クラリネットの実演などは、音声作品の効果音という範囲を超えたものになっております。
　洗髪や耳かきなどの定番の高品質の効果音ですが、今作では新しい録音方法を採用されているようで臨場感がさらに向上しています。

　声優を務められた陽向葵ゅかさんの作品は前作「夏物語～」なども拝聴しましたが、素直で可愛らしい雰囲気ヒロインから、コケティシュなヒロインまで演じ分けられる上、新しい録音方法にも参加するなどサービス精神も旺盛な方と存じます。

少し特殊なコンセプトに抵抗を抱かない方で、サンプル音声に魅力を感じた方は是非お聴きください。

(@arabica914)

ある朝の主人の気まぐれによって、両想いのメイド
との関係が急速に縮んでいく様子を描いた作品です。
主人とメイドの主観を交互に描いているので、安心して
読み進めることができます。


　ヒロインの葛葉さんは、ふっくらとした丸顔と
すこし垂れたつぶらな瞳が柔和な印象を与える
献身的なメイドです。特に暗めの黄金色の瞳が
特徴的で、穏やかな性格の猫を連想させます。
　柔らかみのある豊満な体型で,腰などにも
適度に肉がついております。胸などだけ豊満
な不自然なグラマラス体型ではないので、
素朴な雰囲気と肉感的な雰囲気が共存して
おります。


　最初は初心で従順ですが、肌を重ねる
間に自己主張をするようになります。
　当初は主人の希望に応えるメイドとして、
恥ずかしがりながら献身的な奉仕をしますが、
しだいに(「献身的な奉仕」という体裁は
保ちながら)自身の欲求に素直になります。


　パイズリなどのむっちりとした体型を堪能できる　
体位と構図が多いです。掃除中のイタズラなどの
定番もありますが、全般的に甘い雰囲気の作品
でした。

　休日には布団に籠っている、ナマケモノのような生活
に憧れる「お布団彼女」との同棲生活を描いた作品です。

　ヒロインは自宅では自堕落な生活を満喫すること
をポリシーとしていますが、根がしっかりとしていること
を伺わせる場面が多いです。いろいろな主導権も
簡単には譲りません。

　反応も淡泊でアンニュイな雰囲気がありますが、
彼氏が疲れている時にはさりげなく彼氏を気遣います。


　性生活でも意識して手を抜きますが、貪欲な一面
も見せます。ヒロインが自分の匂いをつけるために、
彼氏に体をこすりつける場面が特に気に入りました。
彼氏に対する独占欲を「実感」することができました。

犯罪などの実話系の都市伝説を題材にしたホラーです。
扱われている元ネタは数十年前から流布しているものですが、モチーフの雰囲気を活かしながらエロティックなアレンジなどが加えられています。実話系の都市伝説は「人の欲望」を表現したものが多いですが、この作品では屈折した性欲が表現されています。



　ファイル2はオリジナルのテーマを独自に発展させ、ていると思いました。「侵入者」などのモチーフに新たな意味が与えられています。オリジナルの都市伝説と比べることで、都市伝説の特性そのものも表現していると思いました。


　ファイル3は題材の怪しげな部分を、具体的な描写で強調しています。題材にされている某テーマパークの要素も含まれています。

　
　他の方のレビューにもありましたが、
流れる効果音の音量の大きさには驚きました。

　再生時間も長く、低価格なので実話系の都市伝説に少しでも
興味のある方は購入して損はしないと思います。

長年従者としてともに旅をしていた少女と
恋人という新しい関係になった一夜を描いた作品です。

　伽耶は可憐で、少し儚げな雰囲気の少女
です。落ち着いた声音に反して、おっちょこちょい
な一面もあり、魅力を際立たせます。
揶揄いがいのある性格で、主人からの愛情
のある揶揄いにも期待通りの反応をしてくれます。

　従者から恋人に関係が変わったことへの期待と
当惑する伽耶をベテラン声優のみもりあいのさんが好演しております。
最初は新しい関係に馴染めず、従者として慣れている
作業も出来なくなってしまいます。
しかし、感情が高まってくると、恥じらいを感じながらも素直に子作りを熱望します。
関係は変わっておりますが、伽耶は始終、元主人である恋人(伴侶?)への敬意を表します。



　この作品の特徴は、ヒロインが耳元で囁きながら
進行してゆくことです。
喘ぎ声も慎み深く押し殺していながら、確かに強い愛情
を感じられるものです
囁きの距離感も変化しており、急に至近距離から囁かれると予測できていてもびっくりします。

　ヒーリング目的のパートから慎ましくも濃厚な子作りまでが
一続きの雰囲気で描かれた作品に興味を持たれた方は、是非体験版を確認してください。

　タロットカードの図柄を題材にした「アルカナシリーズ」
の一作です。

　「DSO」というMMORPG上の、「愚者の森」という場所で
出会った男女の恋愛を女性の視点で描いた作品です。　
　ボイスチャットなどのコミュニケーションツールを介
して、親しくなっていく過程が描写されています。

　リズたちは「賢者」になれたのか?

　リスナーに回答を委ねる結末が,独特の余韻を
残しました。

安眠音声などとして定評のある「ささやき庵」シリーズの
VOICE LOVER様の「癒し」をコンセプトにした作品です。
「ささやき庵」とは違った、患者と看護師という関係
での癒しを堪能することができます。

　序盤は飄々とした態度などから、可愛らしい年上
の女性に悪戯をされているような当惑を覚えました。
　しかし、親身に対応する様子や垣間見えるまじめな
態度から、亜弓さんの方法で患者を癒しているように
感じるようになりました。
　ヒロインの亜弓さんはおおらかで包容力が
ありますが、年上とは思えない可愛らしさもあります。

　少し切ない雰囲気もありますが、それによって甘い
雰囲気がさらに強調されていると思います。
　
　甘く切ない作品の雰囲気を表現したタイトルも印象的でした。

　作品紹介で興味を持たれた方は、体験版を聴いてみてください。

同棲中の彼女との夜の営みを題材にした作品です。
彼氏の職業などの設定は厳密にはされていないので、
自由にイメージすることができます。

　ヒロインは活発な雰囲気ですが、(当惑しながらも)
彼氏の要望に応える素直さも持ち合わせております。
日常の掛け合いの場面もあり、夜の営みと対比をすること
ができます。

　低価格の作品ですが、ほろ酔いのヒロインとのやり取
りなど、シチュエーションも豊富です。バイノーラル編集
もされており、耳なめなどの臨場感も高いです。　

　リラクゼーション施設で「優しい雰囲気のお姉さん」
に耳かきやマッサージなどをしてもらう音声です。
店員と客という、お互いの内面に踏み込みすぎない
適度な距離感でのやり取りを楽しめます。

　
　ヒロインの咲夜さんは 柔和で 落ち着いた
雰囲気の、優しいお姉さんというのイメージです。
おっとりとした語り口ですが、客をからかう可愛らしい
部分もあります。


　この作品の特徴は、リクライニングシートに寝そべって
耳かきなどを受ける点です。
豊満な胸に頭をうずめられることによって、膝枕をしながらの耳かきなどとは違った感覚を堪能できます。
　耳かきやマッサージをする時に漏れる、一定のリズム
での吐息などの演出も臨場感も高めます。

　好みに合わせて、トラックごとにバイノーラルや効果音の強弱などを編集できる仕様になっていることもよかったと思います。

　いわゆる「萌え」よりも、癒しに重点を
置いた作品です。

　「彼女との旅行」というシチュエーション
によって、波音という自然をイメージさせる
環境音(ゲームで臨場感を与える「効果音」
以上に作品の本質を占める要素)と、ヒロイン
の耳かきや添い寝などが自然に融合してい
ました。　
　波音と同時に聴くヒロインの寝息は、
予想以上に安らぎました。


　耳マサージや耳かきをしてもらうパート
は、添い寝のパートを聴く前に聴くと
さらに安眠できると思います。
　耳かきの合間の何気ない会話からは、
近しい関係同士の信頼関係などが感じら
れます。

彼女役の浅見ゆいさんの演技も自然でした。

二人の妻の夫との性生活を題材にした
作品です。
　作品紹介の通り、作品のほぼ全編が
隠語などの直接的な性描写で占められて
います。


　ヒロインの妻は格別に性欲が強く、
行為でも主導権を握っている場面が
多いです。
夫の子供を妊娠することを強く望んでいますが、
それ以上に性行為による快楽を求めているよう
です。
(穏やかではないことを口にする場面も
ありますが、きっと冗談の類でしょう・・・)

　　　　
　それぞれのヒロインを演じられたさくら真咲
さん、沢野ぽぷらさんの演技も違和感がなく、
ほぼ共通のセリフで雰囲気の違うヒロインを
イメージできました。脱アニメ声を掲げている
サークルの作品なので、生々しい演技が特徴
的でした。

幼馴染の双子の姉妹がヒロインです。

　双子姉妹に同時に奉仕を受けるシーン
もありますが、一方のヒロインとのやり取り
だけの場面もあります。個性的な姉妹との
掛け合いも面白かったです。

　ヒロインはBL作品を愛好している
耳年増な姉(愛らしい面を伺える場面も
あります)と、素朴で温和な妹です。
特に姉は、普段の飄々とした態度と
動揺した時などの初々しい態度の
ギャップが魅力的でした。

　双子姉妹は花見るんさんが一人
二役で演じられており、双子の相違
を楽しむことができます。

　対照的な印象のようで、共通の部分
や補い合っている場面もある双子姉妹
のイメージが表現されていました。

　　　　
　低価格ですが、ボリュームも十分な
作品でした。

　関西弁なまりの穏やかなヒロインの自宅
に招かれ、添い寝などをしてもらう作品です。
実際に方言が話されている地域の声優の方に
実演していただいているそうで、違和感は
ありませんでした。
　
　ヒロインの性格は、声の印象のとおり柔和
で朗らかです。主人公に甘える場面もありますが、
主人公に対して素直に感謝の気持ちを表現します。


　何気ないやり取りに垣間見える、ヒロインの
一面も魅力的でした。単純に柔和で朗らかな
だけではない、少し変わったヒロインとの
やりとりは期待していたもの以上でした。


　低価格のためボリュームは控えめですが、
ヒロインの個性が表現された作品でした。