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性転換した少年本人よりも、親友である主人公をはじめとする周囲の人々の戸惑いにスポットを当てた異色作。
「気持ちいい…! ぼくのからだ、いったいどうなっちゃったの?」的な展開は薄めで、
親友の性転換によって自分たちの関係が変化していってしまうことへの恐怖や苛立ち、そして喜び、
といった描写に重点が置かれています。
軽いギャグを交えながらも、多感な少年少女達(本作では凌辱者ですらそうなのです!)が懸命に新しい関係を手探りする様は、
誰の胸にもある、あの苦くも甘い郷愁を呼び覚ますのではないでしょうか。
肉体の快楽とは別の観点で性転換モノを楽しみたい方におすすめです。
2015年09月01日
インモラルな世界観の中、男の身勝手なエロが少女を襲う!
……系の作品が氾濫する昨今、この手のデジコミもよっぽどうまくやらないと差別化できずに埋もれちゃうんじゃないかな、
と思っていた矢先に出てきたのが本作です。
テキスト、構図、ストーリー、エロ。
どれもがどこかで見たことある「普通」からほんの少しだけ逸脱しており、それが互いに組み合わさった結果、
作者独自の世界としか言いようのない作品世界を現出させております。
むちゃくちゃなんですけど、作中においてきちんと意味が通っているというか、とにかく有無を言わせぬ勢いです。
読み終えた後、舞台となっている真夏の都市部で直射日光を浴びた後のような、朦朧とした気持ちになりました。
奇抜さに走るのではなく、表現そのものによって既存作との差別化を果たした本作。
実はかなりの「つわもの」なのではないでしょうか。
実を言えばカガミ氏のアヘ顔表現ってちょっと苦手なうえ、リリス作品はUIが肌に合わなかったこともあり、2本ほどプレイした後はややシリーズを敬遠気味のまま今日まで来ていました。
しかし今回、差分が豊富に展開された見開きページと絶妙な文字の配置を見て、「同じだ……CG集買う時と同じだ…………だったらヌけるぜ!」とばかりに購入したわけです。
それでね、これがね、もうしゅごいの。
一枚一枚のCG、テキストの質が(エロ方面に)突き抜けて高いのはもちろん、サンプルにもあるようなページ構成で作られているため、「好きなテキスト」部分と「好きなCG差分」を頭の中で結びつけるのがゲームしている時より容易になっているんですね。
要するに実用性が高い。
絵は好きなんだけどアヘ顔だけが苦手、というワガママな私にとって、これがどれだけありがたかったか。
物量面でも充実しており、立ち絵や設定資料を除いた純粋なCGだけで基本枚数90枚超、もちろんテキストもそれぞれに付いています。
現在CG集の相場が750円台で11~20枚くらいであることを考えると、コストパフォーマンス良すぎなんじゃないでしょうか。
そういうわけで、シリーズやカガミ氏の大ファンとまではいかない私でも、たちまち信者の顔(たぶんアヘ顔)になって「リリス最高! カガミ氏エロ王!」と連呼してしまうようになる逸品でした。
ただ作品の性質上、一部CGに腹パンや流血ぐらいの暴力表現はあります、苦手な方はお気を付けください。
独立戦争後、混乱期に陥ったコロンビア共和国を舞台として描かれる、女装美少年と混血美少女メイドさんが織り成すボーイミーツガールもの。
概要を書くだけで個性が出るのがすごい。
とりあえず、参考文献にガルシアマルケス作「迷宮の将軍」を挙げる同人エロゲーをやるのは初めてです。
これからもないような予感がひしひしとします。
とにかく練りこまれた物語と文章が鮮烈な印象を放つ作品です。
プレイし終えた今、心へ焼きついたシーンや言葉がいくつもあります。
ここのところ即物的なエロに馴されて忘れがちでしたが、肉体の交わりとは魂の交歓でもあるわけだったりしちゃったりなんかしてBADENDで出した涙がGOODENDで止まらない。
体験版だけでも大分雰囲気は掴めますので、まずはそちらをプレイされてはいかがでしょうか。
あとがきにおいて、ややお悩みのご様子ではあったものの、このサークルさんには思うさま我が道を進んでほしいです。
お天道拝めぬ陰博打、一場閉じれば恨み残すが世の未練。
誰ぞ網にはかからぬ悪党を、裁いちゃくれねえものかいな。
弱き人々の涙をぬぐうために男たちが立ち上がった!
股間も勃ち上がった!
いやまあ作中にもある通り「別に彼女たちが悪いわけじゃない」のですが、対象が対象だけに凌辱のテンションが違いますね、ええ。
「どうだ! 思い知ったかこの○○女!!」
ってなもんですよ。
現実だと思い知るのは常に自分の側ということも忘れさせてくれます。
CG集としては衣装差分の豊富さが目を惹きました。
特に「沖縄衣装」なんか、冒頭のグラビア画像を「可愛いなー」とか一度でも思っちゃうと、憎しみを掻き立てるのに後で苦労するくらい良い出来で困ります。
愛憎半ばしながらも彼女達にまた会いたくなる良品でした。
某ロボット大戦に出演しているヒロイン達のCG集。
CGの質が高いのはもちろんのこと、
近年のスパ○ボ事情からすると結構渋いラインのキャラも扱われており、
原作ファンやウ○ンキー時代に独り妄想を温めていた人(私とか)にとってはクリティカルな内容となってます。
また、個別のCGが少ないヒロインは、その分他ヒロインのCGにも出てくるという心遣いが嬉しいですね。
キャラクター数が多い作品にありがちな不平等感がだいぶ薄らいでます。(例外はいる)
サンプルに抵抗がなく、気になる名前が一つでも入っているなら、買う価値あり。