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先に言っておく。この作品、重度のヤンデレファンには向いてない。
ナイフを腰だめに構えて「どいてご主人様そいつ殺せない」
そんな、お決まりを期待しているなら、ちょっとがっかりする。
はっきり言ってしまえば、この作品、ヤンデレの王道を外れてる。
だけど、それを勘案した上でも、あまりある『かわいさ』があった。
従来の作品は『もうすでに病んでいる』
または『病んでいない』からあるきっかけで一線を越える。
なのに、ここのメイドさん
『病んでいる』のでも『病んでない』のでもなく——終始『病みかけ』なのである。
ヤンデレなのにヤンデレじゃなくて、ヤンデレじゃないのにヤンデレ。
やんだ女の子本来の『いとしさ』を、王道から外れて表現してる。
聴いてみないとわからないような、絶妙な味つけ。
なんていうのかな。
本当にだいすきなら、相手のことを傷つけないよね。そういうふつうの女の子。
いちずで、けなげ、つくしてくれる『おんなのことしての、めいど』
ふぁんさんの演技が、それをさらによく表現してる。
冒頭でヤンデレファンには向いてないといったけど、
むしろヤンデレ好きにこそ聴いてほしい。
——本来のヤンデレってこういうモノじゃないだろうか。