Under Ground ～地下室で泣く子羊たち～

■ストーリー
三年前…
両親が交通事故を起こし他界し、妹の香澄と共に叔父に引き取られた日…

叔父は、私を前に自らが裏社会で生きる調教師だと明かして言った。
「私の後継者となれ…でなければ、お前たちの生活は保障できない」と…

戸惑う私に、叔父は確信を持った顔で続けた。
「大丈夫だ、お前には素質がある。　何も考えず、まずは一歩踏み出せばいい」

その言葉に、私は裏の社会へと足を踏み出した。
牧師として生活し、調教師として糧を得る世界へ…

叔父の教育が良かったのか、本当に素質があったのかは分からないが仕事を覚えるのに一年程、
裏の組織から調教師として認められるのに三年とかからなかった。

そして、三年が経った、ある日…
「来週から、お前一人に仕事を任せることになった、できるな？」
叔父から初めて仕事を任されることになったのだ。

ミッション系の学院へ赴任する事になり、見知らぬ街での生活が始まる。
そう…今日から、可愛い子羊たちを神の教えに導く牧師として…

■登場キャラクター
●神原千鶴
旧財閥系銀行の頭取令嬢。
なに不自由なく生活していたのだが、一つの不幸が彼女を襲う。
景気が後退し、貸し付けがかなりの部分で焦げ付いた。
俗に言う「不良債権可」であった。
彼女の父が頭取を務める銀行でも、不良債権の処理に追われていた。
激務による疲れか、父は倒れ、頭取が交代。
しかも、その責任を問われる裁判まで起こされようとしていた。

●脇坂琴音
学校一の問題児である琴音。
生徒指導室の常連であり、職員会議でも毎回問題になる。
いじめ、喫煙、カツ上げなどの行為に明け暮れている。
ある日、一人の生徒が牧師の所に相談へとやってくる。
琴音の紹介で援助交際をした、というのだ。
教師たちの間でも噂にはなっていたが、女子校生売春組織の元締めをしているらしいという…。

●宮城美加
大人しく三つ編みで眼鏡を掛けているという、典型的ないじめられっ子。
脇坂琴音がいじめっ子の代表である。
牧師が彼女のことを知るきっかけは琴音周辺の問題事だった。
琴音本人は相談には来ないのだが、何人かが琴音関係のことで相談に来る。
また、美加本人も相談に来ていじめのことを語りだし、牧師を信頼するようになる。

●川口杏奈
元々学院でシスターとして働いていた女性。
処女で、神に操を立てているらしい。
落ち着いた物腰で、大人びていながらも、どこかあどけなさを残している。
学院内では生活指導や環境整備などを行い、学生にも人気がある。
組織のターゲットとしては含まれていないが、素材としては上々である…。

●鈴木香澄
主人公の妹。
元気で優しく、気立てもよいしっかり者。
兄（主人公）が勤めている学院へ通っており、朝は一緒に登校する。
両親が居ない為か、兄にかなりなついている。
彼女は主人公にとって大切な存在であり、またそれ故に悩みでもある。
兄の裏の仕事の内容は知らずに、兄と二人暮らしをしている。

●麻里亜
組織から派遣されている、奴○養成要員。
実際には、主人公の見張り役としても機能している。
普段は、学院内のシスターとして生活している。
ターゲットになっている女の秘密を暴くため、隠密に行動している。
ネタを持ってくることはもちろん、落とした女に性の喜びを与えるための道具にもなり、
また主人公の性の捌け口としても使われる。