朱華

■□■ストーリー■□■
もう何度、この夢を見たのだろう…。
少女にどこかに連れて行かれる夢を…。
目を覚ました智明は、いきなり「異人」と呼ばれ王城へと連行される。
ここは「清王朝の中国?」——でも何か違う。
どうやら自分は、この国の神官の聖霊の力とやらで、
異世界に召喚されたらしい…。
そして、智明は皇帝(おうだい)と呼ばれる更紗(サラサ)から、
「元の世界へは、もう戻れない」
と告げられ、やがて皇族をめぐる陰謀に巻き込まれていく。

【朱南国】
専制君主制で、王が国を治め、宰相は国の守護聖霊が勤める。
皇族の紋章は守護聖霊である朱雀。
この異世界では、宗教と芝居だけが民衆の心掴む事ができる。
女王は、良い役者を皇立の劇団に入れたいと、何人かの役者を現代世界から召喚。
現代世界で消息不明だった女優「陽子」も、こちらの朱南へ召喚されていた。
同じ理由で智明も召喚されるが、呼び出した聖霊の力不足でこの国の辺境に流れついてしまう。

■□■登場キャラクター■□■
◆羽菜
異世界の片田舎に、母親と二人で花を育て暮らしている。
毎日大好きなお花に話しかける穏和でメルヘンチックな女の子。
そんな彼女の前に、突然智明が現れ…

◆更紗
異世界の皇帝(おうだい)。
今まで自分の言うことに逆う者がいなかった為、いちいち反発する智明に興味を持つようになる。

◆朱雀
関西弁を話す聖霊。唯一、現世界と異世界を行き来できる。
とある理由で智明を異世界に招喚するのだが…。

◆蓮蓬
幼い頃、天災で両親を亡くしてしまった孤児。
都に戻る途中の繻子(しゅす)に拾われ、繻子専属の侍女として暮らしている。
笛を吹く事が大好きで、いつも持ち歩いている。

◆繻子
更紗とは異母兄弟にあたる身体の弱い女の子。
皇宮の外に出た事があまりなく、唯一の楽しみは、皇宮の庭で笛の得意な蓮蓬を連れて歌を歌うことである。

◆鹿島　智明
中学まで大阪で育ち、その後女優「陽子」に憧れ、役者を志すべく上京。