トラク的赏析一览

自分はふたなりの魅力について、「女の子なのに男性の快楽に溺れてしまう」というところだと思っていて、何ならその様子を聞きたくてふたなりモノの音声作品を色々と購入しているのですが、シチュエーションやプレイ内容に拘っている作品が多い中で、この作品はそうした根本的な魅力を前面に押し出しており、「ふたなり」というジャンルが好きな人にはとても満足できる内容になっていると思います。
考えてみると逆アナル要素が無いふたなりモノの音声作品を聞いたのは初めてかもしれません。こうした作品が増えてくれると嬉しいですね。

今までもこちらのサークルさんは、ふたなり作品の常識に囚われない、ストレートな純愛作品を数多く手がけられてきましたが、その中でも今回の作品は一番好みでした。
可愛らしい声で優しく語りかけてくるような演技、数えきれないほど繰り返し迫られるキスや耳舐めなど、まるでこちらを優しく包み込んでくれるような温もりを感じて、とても癒されました。最高です。

自分はブルーアーカイブのそこそこ熱心なプレイヤーで、今回フィーチャーされるヒナは限定も含めて全て持っているほど好きなキャラクターだったこともあり、販売が開始されてすぐに購入しました。
不器用ながらも先生の手伝いをしようとするその姿、先生に看病をされて甘えている姿など、その全てにまるで小動物のような愛おしさがあり、聞いているだけでとても癒されます。原作のゲームをプレイしている方には是非聞いてほしいですし、まだプレイされていない方は、プレイするとより一層ヒナが愛おしく感じると思います。とにかくオススメです。

「ヤンデレ」と聞いて思い浮かぶイメージがそのまま音声になったようで、初めて聞いたときは感動しました。
「ふたなり」「逆アナル」というタグからも分かる通り、この作品は男性受けの作品ではあるのですが、ふたなりモノでありがちなただ道具のように使われるのではなく、あまあまなキスをしたり、愛の告白をするよう求められたりと、恋人のように愛されながら責められるので、そういったM向けの作品が苦手な方でも楽しめると思います。
何といっても声がとても可愛らしく、元カレである主人公のことを愛しすぎて、穏やかな口調の裏に狂気を隠しているような、そんな風に感じる演技が最高でした。
地雷系をモチーフにしたふたなり作品はいくつか聞いてきましたが、この作品は元カノという関係性のもと、過去にどんなことがあったのかを語ることで、ヒロインのその愛の重さに強い説得力が生まれています。音声作品を聞くうえで、登場人物のバックグラウンドを気にしてしまうタイプの人間なので、そこが非常に良かったです。こういう作品が増えてくれると嬉しいです。

正統派な幼馴染からちょっと変化球のボーイッシュまで、異なるシチュエーション・異なる声優さんの演技が堪能できる、オムニバス形式の作品です。
個人的にはトラック1がシチュエーションや声優さんの演技など全てが好みで、このトラックの為だけに買うというのもアリかなと思えるような内容です。肉体的な気持ちよさよりも、好きな相手と繋がっているという嬉しさが前面に出ているような演技で、純愛モノが好きな自分にはたまりませんでした。
ただ、これは他の方のレビューにもある通り、射精音のSEがないため、いつイッたのかが分かりづらいです。イクときにはセリフが途切れて数秒の沈黙があり、その後に息を漏らすような声が聞こえてくるのですが、SEが無いせいで若干没入感が下がっているように思います。

約50分もありますがトラックの切れ目は一切なく、とにかく恋人のような甘いセックスが続くだけという、この上なくシンプルな作品。
ふたなりモノは、男性器があるという特徴を活かしたプレイに終始するものが多く、この作品もメインは逆アナルなのですが、恋人らしくあまあまなキスをしたり、「大好き」と何回も繰り返して愛情を伝えたりと、通常のプレイの要素も多く取り入れているため、「現実にふたなりの彼女がいたらこんな感じなんだろうな」と思わせるリアリティがあります。責められながらも確実な愛に溺れたいという方にオススメです。

純愛のふたなりモノを求めていろいろな作品を聞いてきましたが、どの作品もある程度、最初から主人公に対して好意を持っていたりと、0から恋愛を始める作品は無かったように思います。その点、この作品では、初対面で好感度が0である状態から、会う(指名をする)度に段々と距離が縮まり、最終的には告白・恋人関係になるという、恋愛における全ての過程が丁寧に描写されており、それらの要素を贅沢にもこの1本だけで味わうことができます。
タイトルの時点で純愛ではないことは百も承知ですが、ふたなりの女の子との恋愛を初対面から疑似体験したい、という方にはとてもオススメできる作品ですし、内容だけで言えば今まで聞いてきたふたなりモノの音声作品の中で一番好きな作品です。

スマートフォン向けソーシャルゲームであるブルーアーカイブのASMR、第5弾。カヨコは個人的に好きなキャラクターだったので、販売が開始されてすぐに購入しました。
聞いた感想としては、全編を通して喋っている時間が長く、まるで隣で雑談を聞いているような、そんな感覚になります。一緒に同じ時間を過ごしているようでとても良かったのですが、ここまで雑談めいた話をされるASMRは初めて聞いたように思いました。家事など集中力の要らない作業をしながら聞くのには向いていると思いますが、勉強や仕事などをしながら聞くにはあまり向いていないと思います。
良かった点としては、掃除をしながら鼻歌を歌っている様子を聴くことができるということと、猫好きというキャラクターでありながら今までボイスが無かった猫に猫語で話しかける様子が楽しめるという2点です。これらは今後、ゲーム内で似たようなシチュエーションに遭遇する機会はなさそうなので、カヨコが好きなら買っておいて損はないと思います。
ただ、トラック4の耳かきに関しては、聞いていてあまりゾワゾワするような感覚がなく、没入感が若干薄かったので、「耳かき」という文言に魅力を感じている方には物足りないかもしれません。

最初から男性器が生えている先天性のふたなり作品が多い中、このアンソロジーではなんと5作品中4作品が後天性のふたなりとなっています。
特にオススメなのは、ぬくぬく先生の「ちえしず」。何より絵が整っていてとても可愛らしいのです。綺麗な黒髪が艶やかに輝く清楚で可愛らしい女の子に、太い男性器が生えているというこのギャップに魅了されること間違いなしです。
唯一の先天性ふたなり作品である池下真上先生の「ツイてるインモラル」は、このアンソロジーの本誌であるコミックアンリアルに掲載されているお話の前日譚となっていて、これがまた本当に良いので合わせて読んでみることをオススメします。

最初は病気の治療だけ、道具としてだけだったはずが、いつの間にか恋心が芽生えて恋人関係になってしまう…という半ば純愛寄りの作品です。ごっくんや逆アナルといったM向けの要素を備えながらも純愛、という作品はなかなか珍しいのではないでしょうか。
吸われて悶えているふたなり娘の可愛らしい声が聴きたい、独占欲の強いふたなり娘とラブラブな関係になりたい、といった方にはオススメです。私にはどストライクでした。