W/B的鑒賞一覽

タイトル通り、実のない無駄話をだらりだらりと聞く作品。の、Part2。待ってました!

和鳴るせさんによるアドリブトークが、「なんにもないがゆえの癒し」的な何かをもたらしてくれます。癒しというか、むしろ笑いとか。
台詞に思わずツッコんでしまい、それに対する女の子の反応が合致して会話が成立してしまい、それに更に笑う事も多々あったり。


他に類を見ないものなので、なかなかオススメしづらい作品だったりもするのですが。
サンプルを聞いてこのノリが最後まで続くんだと理解し、なにより声が好みならばカートへゴーです。

Part3が作られる事を期待しております。
その時は是非「カレーを作る所からの話」とか、「なんにもない日の具のない料理」とか入れて欲しいです(笑)

書きたい事はほぼ先達がレビューしてくれているので、個人的にツボな所を。

・エロすぎないイラスト。やたら肉感的だったり扇情的なポーズなんかが多くなりがちが題材にも関わらず、ごく自然にファンタジーと両立されていてグッド。

・エロすぎないテキスト。淫語とか殆ど使われていないので、そういうの使われると萎えるって人も安心。

・夢魔(=女)同士のプレイ。夢魔も攻撃に参加する関係で、そういうプレイも見られます。

全体的にあっさり気味ですが、想像力を刺激されるので個人的にはむしろ良い感じ。

気になるのは『空腹度と精の献上』というシステムでしょうか。
ちょっとしたHシーンを見られるとはいえ基本的には枷になる要素なので、どうせならここでエロ要素を強くするか無くしてしまう方がいいような。

個人的には仲間にした夢魔の台詞も増やしてくれると非常に嬉しいです。

イラストの質も高く、連れている淫魔毎に街の人との会話や物を調べた時の一言が追加されるなどの小ネタも豊富。楽しめました。

個別エンディングはパターンが欲しかったです。キャラ毎にハッピーかバッドかはっきり分かれてるので各キャラ両方あればと。
それと、このサークルさん(というか絵師さん)の特徴なんでしょうけれど、主人公のナニが細長くて違和感を覚えるのは私だけかな・・・(笑)　マイナス点という訳でもないんですけれど。

ナニはともあれ、オススメできる良作です。

狙ったような萌えや媚びはなく、現実にあってもおかしくないと思えるような、幼馴染な後輩との穏やかな勉強会を過ごせる作品です。

ペンを走らせる音、鳥の囀り、そしてたまのお喋り……どれも心地よく、実際に勉強(あるいは本を読むとか絵を描くとか)しながら聴くのもオススメ。
声優さんの柔らかく澄んだ声質もシチュエーションに合っており、素敵でした。

オススメできる作品ですが、一応、注意点のようなものを。
総時間に比べて音声の比率は少な目です。
(女の子の寝息や耳かき音も含む)環境音と音声で7:3くらいでしょうか?　
実際に測った訳ではありませんが、女の子の声をいっぱい聞きたいんだ!という人はご留意を。

少女が『元・奴隷である』という点を除くと、『奴隷もの』要素はほぼ皆無。
せいぜい、ヒロインのシルヴィが『自分は奴隷であると考えている』くらいでしょうか。
だが、そこがいい!　健気受けの少女とひたすらあまあまラブラブな生活が楽しめます。
逆に、『奴隷もの』を強く求めていると肩透かしなのでそこは注意かと。

エッチはほぼノーマルのみ(フェラと青姦もあるけど)で、お尻使うとかいったアブノーマルや加虐プレイがないのも個人的には良い点です。

少し残念なのは、せっかくの着せ替え要素が眼鏡と靴下以外は(とある1シーンを除いて)エッチには反映されない事でしょうか。これはちょっと高望みがすぎる気もしますが。

2000円という額は躊躇う所かもしれませんが、充分にその価値はあると思います。
この路線のままの続編を熱烈に希望です。アプデと言わず別売り追加ディスクでも余裕で買います。