白面神官さんのレビュー一覧

何といっても今回のメインは千年以上生きているという竜とのバトルでございます。

主人公たちは新たに現れた3人目のヒロインの身内を救うため入念な準備の上でこれに挑んだわけでございますが、書籍版のイラストも担当しておられるすたひろ先生がその素晴らしい腕をもって豪快に盛り上げてくださいます。

そして最後には『4人目』も・・・

2つ目の依頼のついでに手に入れた素材でいろいろ作ってみる主人公。
おいしいお薬に舌鼓を打っていると、ターゲット出現。

ある意味渡りに船ともいうべきシチュエーションではございますが、一体一体は弱いのに、ぞろぞろわらわら湧いて出てくるのでなかなかケリが付きません。

それでも主人公の力の前では単なるレベルアップの協力者兼素材の提供者にしかなりえませんが。

初依頼を達成し、豪華な宿に美味しい食事と早くも異世界ライフをたっぷりエンジョイする主人公。

本作は別に料理がメインテーマというわけではないのでございますが、短いながらも本当においしそうに表現されており、心から食べてみたいと思わせるものがございます。

細かいところでは今回のラストにて主人公の慎重さが思わぬ功を奏します。
こういう展開いいと思います。

その頭脳によって、初依頼を望外の手柄を引っ提げて見事にサクッと達成した主人公。

今回はヒロインの掘り下げ回ともなっております。
彼女は素晴らしい人物なのでございますが、結構不遇な時を過ごしてきたようでございます。

一方、主人公はそんな彼女に世話になったお礼の意味でも食事の一つでもおごろうかと考えておりますが、それが実現するのが実に楽しみでございます。

登場ホヤホヤのヒロインとのお買い物・・・というエピソードとなっております。

冒険者としての依頼の準備のための買い物なのでデートという雰囲気ではございませんが、それでも彼女の人柄のおかげでどこか暖かな気持ちにさせられます。

そして仕事先の森ではまたまた主人公の頭が冴え渡り、オリジナルの効率的な採取法を瞬時に編み出してしまいます。

どんな方法かはご自身の目でお確かめくださいませ。

この手の作品の醍醐味と言えばなんといってもヒロイン。
本作にも当たり前のようにそういう役割を担うキャラクターが存在しておりますが、これが実に見事。

彼女は先輩冒険者というポジションなのでございまするが、キャラデザも性格も非常によく、話に鮮やかな色を添えてくれます。

簡単な依頼だからといって、前準備を怠ることのない主人公にも大変好感が持てますね。

見物人たちからの喝采を浴びつつ、苦もなく登録試験を突破し、冒険者となった主人公。
冒険者の規約や設定の解説を聞きつつ、最初の依頼を受けます。

スキルのとてつもない強さを生かしていきなり超高難易度の依頼・・・ということはなく新人扱いのため採取の依頼を受けることになります。

これは主人公本人の意向とも一致した結果であります。

中々面白い受付嬢に出会い、他の冒険者たちに見世物扱いされつつも、冒険者登録試験に挑む主人公。
内容は教官との模擬戦でございます。(勝つ必要はないようでございます)

当然のように決着はすぐ着きますが、ただの力押しではなく実にクレバーな戦いを披露してくれます。

使っている武器は大きなハンマーなので、ギャップが凄まじいです。

商人の恩返しは絶賛継続中で、馬車でギルドへ送ってくれる上にお金までくれます。
人間、感謝の心は忘れることなく持っていたいものですねぇ。

エルフや獣人の姿を見てテンション上がる冒険者ギルドにて、前回作った鎧の効果は覿面・・・むしろ覿面すぎるくらいに。

他の面子になめられるどころか、おびえられる始末でございます。

今回はタイトル通り、幼少通り修行に修行を重ねた主人公の魔力がド派手に爆発するお話でございます。
これは比喩でも冗談でもなく、純然たる事実でございます。

何せ危うく主人公の実家がストーリー開始早々吹っ飛ぶところだったのでございますから。

最初は主人公の才能を侮っていたメインヒロインもこの想定外にもほどがある事態には動揺を微塵も隠せず、年相応にあたふたする始末。