羊歯胞子s recensionslista

セルフ無し、動作指示無し。

タブレットホルダーを使って寝た状態で視聴しました。本来椅子に座っての視聴を想定している作品ですが、ほぼ問題なくかかれました。

導入部分では映像はあくまで補助的に使う程度で、アダルトパートの暗示や状況説明の部分で映像を主に使っています。
それによって自分の置かれた状況を視覚的に認識できるので、情報量が増し、より臨場感を味わえるのではないかと思います。
導入部分でも映像が補助的にあることで、寝落ちしにくく一定の深度までかかりやすくなっているように思います。

ただ映像があることで逆にイメージが固定されてしまうところや、yanh氏と趣味が合わない場合はそこも露骨に表れてしまうので(断面図などが苦手な方もいるでしょうし)、映像が付いたから全面的に良い、とは必ずしも言えないかも、といったところでしょうか。

元々内容に関しては人を選ぶところがある作者さんなので、サンプルを見て合いそうなら買い、といったところでしょうか。
催眠の技法についてはしっかりしていますし、映像との合わせ方も非常に上手いのでその点で心配することは無いと思います。

傾向が似ているので、同じ作者さんの「苗床」が好きな方にはおすすめできるかと。
視覚から暗示を入れられる作品は少ないので、嗜好が合えばおすすめです。

事故で死んでしまった恋人が戻ってきて、束の間の逢瀬と優しい会話をしてくれます。
しかし、彼女がこの世に留まれるのは雨の降っている間だけ。

サークルさんお得意の効果音やバイノーラル録音で、彼女がすぐ近くに居るような気分に浸れます。

だからこそ、雨が止み今度こそ本当に別れが来ることがつらく感じられ、ただ聴くだけしかできないのがもどかしい。
もし自分だったら、と何度も考えました。

こんな風に受け入れられるだろうか。
こんな風に穏やかに話せるだろうか。

正直、聴いていてつらい気持ちが湧いてきました。
でもそれはシナリオと浅見ゆいさんの熱演によるもので、この作品が優れたものである証左だと思います。

人を選ぶところはあると思いますが(心の傷が癒えていない人にはおすすめできません)、癒し要素と哀しいシナリオをここまで高いレベルで融合させた作品は他に無いのではないでしょうか。

繰り返し聴くことは無いかも知れませんが、忘れられない作品になりました。

芹さんの新作は夕方、一緒に歩きながらの怪談話(とその後すずなさんも交えてのお喋り)と夜の定番耳かきの2部構成。

夕方パートは歩きながらのお喋りということもあり、また相変わらず怪談がじんわり怖いので「癒し・安眠」には向いていません。
しかし、「道草屋に滞在しているひとときを味わう」という意味ではこれ以上無いという出来ではないかと思います。
まあ、怪談が苦手な方にはおすすめできませんが……
大人になってしまったからこそ、ちょっと子供に帰りたい、そんな気持ちを芹さんがさりげなく語ってくれるのが沁みます。

夜パートは定番の耳かきですが、特色である環境音もさることながら、細かな移動での声の動き、そして耳拭きの効果音など、明らかに進化しています。布の質感だけでなく耳拭きのときに耳を塞がれて音がこもるところなど細かい作り込みは月並みですが「すごい」としか。

耳の甘噛みも今までで一番かもです。水気は少なめで、その代わり息遣いが耳に直接触れるようです。

そして何より今回はいつもより芹さんが可愛い!(というといつもが可愛くないようですが、いつもより更に可愛いという意味です)
夕方・夜と通して今までより心なしか距離が縮まったような気がします。乙女度が気持ち高いというか。
あくまでキャラも立場も崩さない中での微妙な変化ですが、その辺りのバランスも上手いな、と思います。

環境音については毎度のことですが他と比べて図抜けていますね。花火の音はもう少し近くてもいいかな、とも思いましたが、邪魔にならないレベルだとあのくらいかな……

何と言うか、「道草屋」というジャンルを確立しつつあるなあ、と思わせられる作品でした。
まあそれはともかく、芹さん好きなら迷わず買うべきでしょう。ほんっとに可愛い!です!

順番は前後したのですが夏になったので買ってみました。
シリーズものではありますが、独立して聴けるのがいいですね。

やはりこのシリーズの肝は「紬愛莉」というキャラクターだな、と改めて。
ちょっと強気で、言葉遣いが衒学的で、強引に見えるところもありながらその実「ポジティブの押し付け」は避けて弱った背中をそっと押してくれる。さくら真咲さんの声もぴったりですね。

独特の言葉遣いも慣れるとそこが可愛らしさに見えてくる、そしてそれが作品コンセプトと合致しているのが魅力です。

ヘビロテではないんですが、なぜか時々聴きたくなる。ちょっと軽くへこみ気味の方に愛莉ちゃんの「ご耳愛」、おすすめです。

セルフ無し、動作指示無し。

催眠で「楽園」に連れて行ってくれる、というテーマ通り、エロ方向にはほぼ振らずに催眠の気持ち良さから感度上昇でドライを目指す作品です。
ベテランサークルらしく導入はかなりしっかりしているので催眠初心者でもおすすめできます。
ただ連続絶頂は目を開けた状態で行うのと、トリガーがはっきりしていないため、やや慣れが必要かも。

「Sulfur Dioxide(別作者・無料)」などを聴いてみると「目を開けた催眠状態」「トリガーの無い絶頂」の両方を体験できるかもです。
逆に言えば上記作品が好きならかなりハマれるのではないかと。
そうでなくても、声に身を委ねてうまく乗れれば「催眠の気持ち良さ」自体は多くの人が感じられるかと思います。
また、無理に連続絶頂を狙わなければ最後にカウントダウンがあるのでそこでドライはできるのではないかと。

三森さんも催眠の読み手としては実績がありますし、催眠の気持ち良さを感じる作品としてはかなり万人向けかな、と思います。聴き終えるとすっきりした気持ちになれるでしょう。

動作指示なし、セルフ選択可。

脳姦ものが好きなので購入しました。
導入は良くも悪くもあっさりめというか、やや短いので中級者以上向けという感じです。
その代わりというか、触手と耳舐めの音はかなりエロく感じられます。セルフは脳姦絶頂の前なので、個人的には入れない方が集中できるかな、と。
ただ触手と耳舐めだけでかなり盛り上がるので、そこで1度抜いてからという人にはいいのかも。お好みで。

脳姦はかなり脳味噌をぐちゃぐちゃにしてくれる感じですが、バッドエンド風ではなくすっきり終わるのでM属性はさほど無くても大丈夫かと。
「なでなで催眠」に触手の効果音と耳舐めが付いたというところでしょうか。

注意点としては解除パートがかなりあっさりしているので、不安な方は別に解除音声を用意しておくといいと思います。

催眠がそこそこしっかりしていて、あまり見ない脳姦メインの音声なので、このジャンルが好きならおすすめできます。

FLAC圧縮してハイレゾ対応のプレイヤーで聴いています。WAVのままに比べればサイズが半分程度まで落とせて可逆圧縮なので容量に悩む方にはおすすめです。
音質については確かに自然な感じはありますが、プラシーボ効果なのか実際明らかに違うのか……そこまでは何とも。

内容ですが、雨の音の心地良さなど、相変わらずさすがのクオリティですね。廊下の向こうからだんだん近付いてくる辺りや耳を覗き込む辺りなどの距離感もリアルです。個人的には夜の部も雨だったらよかったな、とも思うのですが、すずしろさんがよけい恥ずかしがっちゃうでしょうかね。

昼の部は細かいことを気にしなければ普通に安眠用として使えます。雨音とちょっとした闖入者にほのぼのしつつも、リアルな田舎の怖い(?)話なども。アイマスクを着けているとより没入感があるかもです。

夜のねちょねちょマッサージは肩や背中の音の位置がよく判りますね。ちょっとねちょねちょしすぎかなー、とも思うのですが、ある程度はっきりした音の方が判りやすいとも感じるので難しいところです。個人的にはもう少しさらさらした音が好みではあるんですが。

すずしろさんは相変わらず可愛いですね。
「抜き」的には今までの道草屋シリーズ同様、そこまでエロくはないのですが、可愛いので良いです。
「田舎のお店ならではのゆるさ」がいい感じにファンタジー要素として機能していてキャラや距離感を壊さずにいられるのかな、と。
ちゃんとキャラを大事にしているのが感じられ、好感度高いです。

次ははこべらさんでしょうか。楽しみにしています。

ちょっと独自の「励ます」タイプの耳かき音声シリーズ第3弾、雪があまり降らなかった冬が過ぎた春のお話です。
シリーズものとはいえ、前作を聴いていなくても問題は無いでしょう。

愛莉ちゃんの独特の台詞回しや、あまり「癒し」っぽくない強めの話し方に最初は戸惑うかも知れませんが、そここそがこのシリーズの魅力だと思います。
ハキハキとテンポ良く話しながらも決して何かを押し付けたり悩みの内容に立ち入ることはなく、ただ寄り添い、最後に背中を押してくれる、ちょっとだけ元気をくれてまた現実に送り出してくれる、ある意味ではこれぞ「癒し」の王道とも言えるかも知れません。

真っ直ぐでてらいのない言葉に少し気後れしてしまうかも知れませんが、ハマる人はハマってしまうはず。

安眠よりも、ちょっと頑張りたい、元気を出したい時におすすめです。

タイトル通り、安眠に特化した作品です。
声もささやきが主で、耳かきやマッサージなどの効果音も眠りを妨げない、気持ち良さを重視した作りになっています。
左右に移動するときに効果音を入れずにすぐ移動するのもリアリティよりも安眠を優先しているのでしょう。
各トラックは独立しているので好きなトラックを選んで聴けます。
ささやき声に癒されて穏やかな気持ちで眠れます。
コスパも良く、季節も問わないのでお手軽な安眠音声が欲しい方にはおすすめです。

ちょっと不思議な「休日屋」に誘われて1日ゆっくりと過ごす音声です。一緒にお散歩からマッサージ、耳かきやお風呂まで至れり尽くせりのサービスで休日を満喫できます。
作り込まれた効果音と浅見ゆいさんのかわいらしい演技で癒されます。

実際、マッサージや耳かきなどは安眠用としてもクオリティが高いのですが、寝落ちの誘惑に負けず最後まで通して聴くとちょっと切ないシナリオになっているのに気付くでしょう。
癒し系・安眠系としても実用的なのでついついそのまま寝入ってしまいがちなのですが、ストーリーもぜひ注目してほしいですね。ファイルが分割されているので、眠るところで一旦区切って、目覚めてから続きを聴いて1日過ごす贅沢な聴き方もできるかもです。
ちょっと甘々すぎ?という展開も、最後まで聴けば納得できるのでは。

あえて言うなら外を歩く時に葉擦れの音などが入っていれば完璧でしたね。ただ1,000円クラスの音声と比較しても遜色ないクオリティではあるので注文をつけるのは申し訳ない気持ちもあります。
癒し音声にストーリーは邪魔、という人でなければ価格的にも即購入でよいかと。