グレン的鑒賞一覽

今作は導入部分です。
とはいえボリュームはしっかりあります。
当方はまったく元ネタを知りませんが十分楽しめました。
続編が今後作られていくことは確定しているので期待しています。

というのもこのサークルは「けもの道」シリーズで実証しているように、続編を重ねる度にヒロインの魅力を増していきます。
単純にプレイヤー側の感情移入が深くなっていくから、という部分が大きいのですが、それは飽きさせず毎回オムニバス形式で話を重ねられる筆力や構成力があるからでしょう。

このサークルの作品のクオリティは常に安定しています。
この作品に限らず要は戦うヒロインが怪人にやられるパターンなんですが、
ここの作品は常に冗長にはならず、しかし説明不足ということもなく、
すっきりとエロが楽しめる構成になっています。

神聖な職業につく、温和で素朴なヒロインが、父親を救うために仕方なく身体を売っていく。

ありがちといえばありがち。
使い古されているといってもいい。

そんな数多いジャンルの中でも、基準となりうる良作。
Hシーンは肉感にあふれ、見知ったキャラに春を売っていく行為は大変興奮させられた。
RPGとしても程よい難易度や、やりこみ要素のある作り。

今作の特徴の一つである、町人を誘って宿屋で売春をするシステムも素晴らしい。
身体は発育した清純なヒロインが、モブの町人と夕焼けが差し込む宿屋で春を売る情景は、ドット絵だけで済ますのが勿体ないの一言だった。

作者様にはぜひこの路線を強化した次作を期待したい。

近年によく見られる、安易に作られた寝取られ作品への不満点といえば、
・即堕ち
・彼氏への罪悪感や葛藤が見られない
・判子で作られたような魅力を感じないヒロイン
などが上げられる。
この作品はそのどれもが該当しない。

それはあくまで良作になるための最低条件だが、
名作となった今作はそこに感動的なほど美麗なCGが加わる。
柔らかそうな生々しい肌の質感や、生活を感じる背景、そしてなにより背徳感を演出する程よい薄暗さ。

完璧とは言わないが、ほぼ完璧な寝取られ作品。

基本的には他の女主人公もののHRPGと同じです。
目的のために身体を売り、時にはモンスターに犯されたりします。

他のそういった作品と一線を画しているのは、ヒロインの性に対する意識でしょう。
神聖な職業にふさわしい生真面目な性格ですが、わりとすぐに自分が性欲に流されてしまう性質であることに気づきます。
あんまり抵抗しません。
そして『あくまで生真面目な神官』なまま、明るい雰囲気での和姦で性欲に流されていく様子がとても興奮できました。

二次創作ですが元ネタを知らなくても十分楽しめます。
(自分はそもそも二次創作ということすら知りませんでした)
シリーズを通して、心は堕ちずに身体だけが快楽に押し流されていく描写が秀逸です。
出来れば最初に壱弐参のパックをプレイしておくのが良いでしょう。たったの500円です。
強い女性が堕ちていくのが好き。
寝取られ好き。
そういう方にお薦めです。