Toyさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 348位 | (役に立った数:46件) |
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投稿数ランキング | - | (総レビュー数:7件) |
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恋愛の無いストーリーが、読んでいて気持ちよいというのはなかなか無いです。
姉妹ブランドからの発売となったものの、「ぶっかけ」仏家ケールシリーズの第3弾。
いろんなトコロのネジが2〜3本ぶっとんだテキストはこれまでの2作以上に方向性が明確で、読んでて笑える小ネタが満載です。
ボリューム、文章量共に値段相応ですが、ネタ密度と、自らを淫乱娘と自称する先輩二人と、恋愛に固執しない主人公のスパッと割り切れた明るいノリが気持ちよく楽しめました。
絵も価格帯以上の良好な仕事だと思うのですが、テキストの強烈さが際立っているので絵が追いついてない感じも少々。
小ネタの対象年齢があまりにオッサン向けなのが難易度高いですが、30代後半なら全部わかるかな?
弾幕シューティングが異常難易度を競っている中で光る個性的なゲーム。
静止画では判らないカッコ良さがありますので、YOUTUBEやニコ動のプレイ動画を見てみると良いでしょう。
シューティングゲームとしては難易度は低い方です。ただし、「簡単」なのは稼ぎや魅せプレイを追及しなければの話。
リプレイ機能が凄く嬉しいゲームなんです。
パズルのような要素が多分にあり、解き方は人それぞれで「俺流!」といった稼ぎや魅せ方を追及して、リプレイを見て楽しむ。
かなり練られた構成です。少し面数が少なく感じられるもののヤリコミ度は非常に高い、お値段以上の一品。
見た目、ハードな凌辱ゲームなんですが、流石嘘屋シナリオ。普通じゃありません。
「同盟」と「裏切り」…あまりに変則的な選択肢の変化(選択肢は変わらないが、各キャラクタの同盟によって同じ選択肢で全く選択と違うイベントが起こる。)がうけいれられたなら、たぶんこの「ゲーム」の真意が見えるんじゃないかなぁ。
ヌキ目的でもそこそこいけると思いますが、「アヴァロンヒル社」なんて普通の人は知らないゲーム屋さんを知っている人だと、エンディングのカタルシスは衝撃があります。
丁度20ターンでゲームが終わるトコロあたりまでネタにしたのでしょうか;
ヌキ目的以外でこの「ゲームの機微」を理解できる人は…一部のマニアを除いて50代にかかろうかという高年齢ではないのかなぁ;
異常にストライクゾーンが狭いのですが、エロシーンは過激なデッドボール満載ですので、「裏切りのタイミングを計るスリル」なんてモノまで楽しめない人でも十分楽しめるのではないかと。
雨傘さんの最初の物語、「ラミエルパークのエルフ」を、最近めきめきと向上されている文書力と構成力で、「エリュズニールの騎士」シリーズの緻密な世界観をすり合わせて完全リメイクされたモノ…と言ってしまっていいのかな;
大作のシリーズものの背景と整合を合わせ、更に新たなキャラクタが追加された事で、強烈かつ太い骨が1本入ったストーリーになっています。
ただ、「エリュズニールの騎士」と比較するとかなり凄惨な情景で、「まったり」方面を期待すると苦しいかもしれません。(全く無いわけでは無いのですが、ネタがキツ過ぎます)
また、世界観を他作品で語られた部分について省略しているため、すくなくとも「黒曜鏡の魔獣」は事前にプレイされた方が良いかもしれないです。
もう「黒曜鏡の魔獣」であらかた目玉になりそうなストーリーは終ったのかなと思ってましたが…コレには驚かされました。
基本バカゲーでちょっと泣かせる系。Hシーンはあまり期待しないほうが良い。
(絵はレベル高いですが)
記憶障害で正義のヒーローだと思い込んでしまうという無茶な展開にもちゃんと理由があります。
Windows3.1時代に酷くつまんないゲームを連発していたBELL-DAが突然マトモなゲームを出したと当時の印象にあったゲーム。
なんせ1995年発売のモノですから、システムは古いし、グラフィックはBMP形式なので普通に閲覧できてしまったりと、近年のゲームとは同じ土俵で評価するのがマチガイというか、もはやレトロゲームです。
しかし、今改めてプレイしてもシナリオが良い。あまりに魅力的な主人公のぶっとんだ思考と、容易に先が読めない展開。
廉価版ショートゲームではなく、古いけど真面目に作りこまれているフルサイズのゲームですので、細かいところ(主にシステムや音声サンプリングレートの低さ)に文句を言わずストーリーを楽しむつもりならお薦めできます。
2007年06月25日
絵の好みによっては別れる処ですので、サンプルで確認を。
吸血鬼モノとして得意な分類になるかと思いますが…
小夜子さんの妄想空間トリップとか、なかなか笑わせてくれます。
キャラの表情(もっぱら小夜子)の多彩さは手間かかってそうです。
エッチは二の次でまったりしたい人にお勧め。(といいつつ、かなり残酷シーンあり(妄想含む))
これで声がついてこの値段ってどう?(声は正直微妙なトコロもあるんですが、はまってるところはとても良いです。)
とりあえず嫌な予感を引きずりながらまったり小夜子さんに振り回される日常。
ラストに待ち受ける大団円は、イディオットプロットながら読ませてくれます。
このころから雨傘さんのテキストは膨大な量になってきます。
斜め読みしてしまうと叙情的ひっかけに気づけず魅力半減なので、まずはひととおり、少し推理しながら進めてみるといいですよ〜
現時点で私が最も好きな同人ノベル(重要な選択肢が実質1個所だけなのでノベルと言って良いでしょう。)故にベタ褒めしかできないのですが。
文章量/価格のパフォーマンスが異様です。
(値段から想像できない)膨大な文章量なのに誤字脱字がほとんど無いし、文章とシンクロする立ち絵、効果音のタイミングも完璧、(絵柄は個性的ですが)商業作品を超える完成度。
(立ち絵の身長差がちゃんとしているのも良いです。立ち絵身長比はイイカゲンなのが商業作品でもまかり通っていますから。)
エリュズニールの騎士シリーズ?の時系列で一番最初にして最後?の物語。
3作(エリュズニールの騎士、隷妃双奏)の中で最もボリューム感があり、作者の技量が向上しているのが感じられます。
登場人物の多さ、それぞれの個性も強烈。出番の少ない脇役も光ってます。
過去2作を読んでいるなら買って損は無いかと。(というか、過去の2つを読んでいてコレを読まないと勿体ないと思う。)
ツボにはまれば燃えます。泣けます。まったりも。
(えちシーンは陰惨なキーワードが並び、ハードすぎな気もしますが、そのへんの容赦無さもストーリーに必要なモノ)
特にバトルシーンの熱さ(一部暑苦しい)が前作比4倍ぐらいではなかろうかと。
ゆっくり読み進めると10時間ぐらいかかる上、連作の前2編を読んでいないとピンと来ない部分もあるので、お手軽とは言い難いですが、それだけに読後の充実感は大きいです。
そして、コレを読んだら是非関連2作も読み返してもらいたい。
…このノベルの最大のウリを書いてしまうとネタばれになるのが辛いです;