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…そんな言葉で終わる、倉橋さんのtrack1。

黒縁眼鏡に閉じられた目、少し上がった口角。
スラッとした佇まいながら、
俯き加減や目尻に枯れを感じる、優しげなオジサマ。
挨拶の第一声も柔らかくて、とっても爽やかなお声。
なるほど、モデルさんか。

でも、正直に言うと、
一番最初にサンプルを開いた後で思ったのは、
自分の思ってたイメージとは違うかな??…でした。

主人公の依頼背景やサービスの特性上、
初めは線引きをしてるしなあと思いつつ、
話し出すと些かドライな印象で、意外にあけすけな物言いの倉橋さん。
どこか本気か冗談か分からない話を聞いていると、
丁寧な物腰も優しい声も、逆にちょっと人を食ったように思えて、
うーん…?と掴めずにいました。

でもそれは主人公が傷ついているからであり、
倉橋さんも最初はちょっと緊張しているようで。
ささっと目的に入ろうとする彼女をやんわり引き留めて、
少しお互いのことを知った方がいい、と言ったり、
笑わせようとか慰めようとか端々に意図が感じられる。
そして自分もちょっと弱味を見せてくれる。

抱き枕パートはお話パートがきいていて、距離感にぐっときます。
売れないとかなんとか卑下しつつも、倉橋さんは大人の男。
若ぶりに見えてもやはりオジサマです。じゃ、おいで、はずるい。
本気になった分の葛藤もみえつつ、がっつかずに、あまやかしてくれる。
それでいて甘え上手でもあって、なんやかやでするっと抱いてしまったり。
どこか懐っこいのに、包容力もあって、人たらしなんだろうなあという。
なんというか可愛いのです。あと、意外と情熱が青くてびっくりする。
聞けば聞くほど魅力にはまる倉橋さんは沼。

ひとつひとつの言葉や声色からその人を浮かび立たせられるのは、
サークルさんと声優さんによるものだと思います。
雪正由さんのお声に大変癒されます。

「割と正直ですから」
聞き終わってみると、この一言は倉橋さんを現しているなあと思います。