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「テンとティルの冒険」 的鑒賞
2020年03月24日 二十五の夜 先生/女士
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ローレゾのドット絵による、ノスタルジックさが売りの作品。実際プレイしていると、ガラケーアプリ時代のゲームを遊んでいる気分になってくる。 全体的にメルヘンチックな雰囲気になっており、ボス撃破時を彩る紫色の爆風など、童話のようなファンタジーとして楽しむ事が出来る。 ただ、ゲーム自体はオーソドックスながらも、慣れを要求される複雑な基本システムの為、本当の初心者には少々背伸びが必要なところがある。 特に「射程距離と攻撃力」「攻撃範囲と自機移動速度」の、2つの軸によるショットの切り替えシステムは、いわゆるショット&レーザー方式の発展形だが、直感的に使いこなすには相応の慣れが求められる。 特に、短射程&高威力のショットの使いこなしは、2面辺りから既に重要になってくるため、STGにおける近接戦に不慣れだと、中々厳しいかもしれない。 上手く窮地を切り抜けないと、ボム連打でごり押しする事になるのは、普通のSTGと変わらないので、システムを把握し、パターンを構築するという能力が必要になってくる。 ただし、メインのシステムが複雑な点は、低難易度のバランス取りでフォローされているため、理不尽さや不親切さは感じにくいと思う。 弾幕系として設計されているSTGには珍しく、アイテムに『バリア』がある事や、作品紹介でアピールされている様に、当たり判定は非常に極小で、1面も突破できないという事態は、そうそう起こらない……と思われる。(相応にSTGに慣れているプレイヤーは「嘘避け」、その裏返しとして「事故死」の割合が多く感じるかもしれないが) 少々デモ演出などが長いが、大抵のデモはスキップ可能で、プレイのテンポを阻害する事も「殆ど」無い。 携帯ゲームやガラケーアプリなどの「ポケットゲーム的な懐かしさ」を味わうのが、このゲームの肝だと思う。 特に00年代前半のそれらに思い出がある人にはお勧めできる。
(* 為必填項目)