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灰色工房さんのゲームはどれも心にクる作品なので、即購入しました。

懺悔室に女性が現れるシーンからスタートし、あなたはその女性の話を聞く… …という形で話が進んでいきます。
最初に、「信者」として育てた○供を選び、それぞれの○供によって、シナリオが変わっていきます。

拾った○供を、絶対的な自分の信者として育て上げたレティシア。
意にそぐわず「神様」に仕える身になったティック。
盲目的に「神様」に仕えるファル。
どちらの少年も、ある意味幸せで、かつ、ある意味不幸だったのだと思います。

そしてレティシアも、ある意味誰よりも幸せで、そして誰よりも不幸だったのでしょう。
自分が神となる、などと、傲慢なものにしか思えません。
そして、信者である○供への、虐待めいたその態度と絶対的な命令。
哀れなほどに傲慢に振る舞うレティシアには、最初からあまりいい感情は抱けません。
それほどまでに彼女は酷い人間として、プレイヤーへ負の感情を抱かせるのです。
ですが、だけどこのゲームをコンプリートしたときに、彼女への感情は変わってくると思います。

分岐は比較的シンプルで、選択肢でセーブしていけばコンプ可能な親切仕様。
そして○供こと、ティックとファル、どちらのエンディングもすべて見ると…?
実に灰色工房さんらしいこの作品、ぜひコンプリートしていただきたいです。