Rapportera granskning

この作品の紹介も見て貴方はこう思わなかっただろうか?
(ああ、いつもの量産型の作品だな)と。
もしそう思ったのであれば、既に貴方は作者に騙されている。
このゴリッチュという作者は作品紹介ですら毎回嘘をつくのだ。

この神の目のアイオーンという作品はシナリオがとても良い。異常なほどに。
最初にシナリオの良さを感じる場面は戦闘イベントだろう。
戦闘とはバトルファックでは無く、拳と魔法で殴り合う生死を賭けた戦いだ。(精子を掛ける戦いではない)
しかも、その戦闘一つ一つが熱く興奮し読む手が止まらなくなる。
そして個々の動機付けがしっかりしているため、戦闘の理由や結果に涙することもある。
能力バトル物が好きという方にはオススメだ。

そして、ミスリードがとてつもなく上手い。
どれだけ身構えて深読みをしても騙されてしまう。
しかもそのミスリードの数が1度や2度では無いのだ、数えるのを途中で諦めてしまった。
物語のお約束や魅せ方などを巧みに扱いあの手この手で騙してくる。
(さすがにこの騙し方はズルじゃない?)と思う事もあったがちゃんと伏線があった。ふざけるな。
ともかく、叙述トリック好きには間違いなくオススメしたい。

これで最後になるが、
もし冒頭のように量産型の作品と思われた方は、騙されたと思ってプレイしてみてほしい。
絶対に騙されてしまうから。