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ドM野郎にとって、「男である」ということを理由に女性から蔑まれる女性優位世界なんて最高のシチュエーション。もう、この設定だけでイケます。
舞台は学園で、本来なら平等な立場にいるはずの女子生徒に、レベルの違いを判らさせられるのマゾにとっては垂涎でしかない。

言葉責めや擬音の表現はクセがないストレートな内容で、クセもないです。女尊男卑な逆レイプネタが好きな人には等しくおススメです。

ただ、好きなシチュエーションだけに欲も深くなるのがエゴマゾのダメな所で……。
例えば具体的に"玩具係"になった者がどういう末路を辿るのか教えて脅かしてくれれば、もっと敗北することへのプレッシャーが上がってマゾ心が擽られた気がします。
折角「勝負」というシチュエーションなのに、今どういうプレイをしているのかの文字起こし、説明的な実況ばかりなのも勿体なかったです。

勝負の駆け引きの中で強者である女子の心情や、負けゆく男にどういう侮蔑的な感情をドンドン口に出して罵倒されたかった。
ここを耐えれば合格できると希望を見せたうえで、でもやっぱりこのままじゃ不合格になる、と絶望に突き落とされるフリ落ちがあれば。

声優さんも喋るトーンが終始一定というか、声の高低、話す速度、感情の高揚などが聞けなかったのも寂しい。ずっとクスクスとせせら笑う感じでしたが、時には冷たく蔑んだり、気だるげに見下したり、ネットリと調子を変えて攻めてきたりとバリエーションが希望です。