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「斜陽のアネモネ―義兄が愛しんだ花は咲いた―」 的鑒賞

オススメ! 一週間のアバンチュール、のような

2022年03月01日   アビー 先生/女士

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この作品を聞きながら、浮気の定義は男女で認識に差があるというような話を思い出しました。
もちろん肉体関係を結べば、それはもはや言い逃れもできない完全アウトとは思うのですが…。
ですがもし、パートナーとの関係がレスになっている場合、第三者と関係を持つのはいけないことなんだろうか?浮気と責められるのはお門違いなのでは?

…つまり何が言いたかったかと言うと、ヒロインが夫に対する復讐心から、融の誘いに乗ったのだとしたら、めちゃくちゃ最高だな…と笑
ヒロインの心情は極力明かされず、あくまでも融の目を通したヒロイン像しか、リスナーには分かりません。
作中で融が(かなりうろおぼえ)「あんたは俺には本気にはならない(=夫を愛しているから)」ような事を言っていましたが、本当にそうなのかな?二年間もレス状態にさせられて、まだ愛しているのかな?と。
私の場合はヒロイン復讐説でこちらを聞いたら、性癖にドはまりしました笑
※もちろんこれは完全に個人の趣向の問題なので、個人の自由なヒロインちゃんでお聞きになってください笑

ラストも聞く人によって結末が分かれるような形で終わります。帰ってきた夫を何食わぬ顔で迎えにいったのか、チケットをもって融を追いかけていったのか。
本当に楽しく聞かせていただきました。

ちなみに、アネモネの花言葉は色によって異なるようです。ピンク色だと、待ち望むことになるのだとか。
ジャケットカラーに意味があるのかはわからないのですが、本気か軽薄か分からない融の言葉ではありますが、ヒロインのことを異国の地で待ち望んでいるのかなと思いました。

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緣由*