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[美点]
・フィニッシュシーンの濃厚さが素晴らしい。
・キャラクターの表情が素晴らしい。
・人外キャラデザとして、ポップさと人外さの両立をかなり攻めていると感じた。鱗とか舌に生えてる突起は、ちょっと行き過ぎるとグロテスクさが出てしまうところを、適度なデフォルメで明確に人ならざるデザインながらドギツくなりすぎないラインを攻めて、成功していると感じた。爬虫類ベースのデザインで乳房がある、という点に毒袋という意味付けをしてきたところにもこだわりと真摯さを感じるし、疑似母乳プレイもできるという点で発明だと感じる。
・敵同士なのにセックスするという関係性を、体のあらゆるところから毒が分泌されていて、どう見てもセックスだけど戦いになっている、というアイデアが良い。
・あとがきで1ページ目から毒竜の息が切れている理由が説明されているように、ちゃんと前後や世界観はあるけどエロ漫画としてはそこをいちいち本文で説明しない、という整理の仕方がとてもスマートで素晴らしい。

[惜しい点]
・既に何度も体を重ねていて、落ちる一歩手前という関係性からスタートするため、どうしても本文で描かれている範囲では関係性の進展、落差が感じにくい構成であったのが惜しいと感じた。挑戦的な構成でありながらちゃんとストーリーになっていたため、ほぼ美点といっても差支えはないと思った。

[まとめ]
キャラデザ、ストーリーともに挑戦的な要素が入った意欲作でありながら、実用性もある良作。