久しぶりの鬼束直だったが、相変わらず最高だった。
基本的には大人と少女の和姦が中心で、大筋は変わらない。
これは人によって良し悪しだと思うが、私にとっては安心感があっていい。
注目すべきは、少女たちの描き分け。素晴らしい。
顔立ちや表情、肢体のそれぞれに個性があり、実在感と理想の絶妙なバランスである。
自分から誘惑する蠱惑的な面もあれば、小動物のような愛くるしさもある。
思うに、鬼束直の作品は描いてあることが全てではない。
自分がそこにいて、この少女と共に歩んでいたら。
作品はその日常の1シーンを切り取っているだけで、
その前にも後にも世界が続いている。そこに自分はいる。
そういう妄想力を掻き立てられる作品群なのである。
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