作品内容
■ストーリー
色とりどりの花で埋め尽くされた美しい街。
ショウはレンと共にその街を訪ね、喫茶店で働くハルたちと出会う。
喫茶店の2階に住み込みで働かせてもらうことになったある日、
深夜にひとり出て行くハルを追いかけて行くショウ。
街から遠く離れた、見渡す限り花に囲まれた丘の中央でショウは、
月明かりで淡く輝く大きな樹の下、ハルに抱かれた小さな女の子が花になる瞬間を目にしてしまう。
ショウに気付いたハルは、咲き乱れる美しい花たちに目を細めて寂しそうに微笑む。
「こんな世界で、わたしはこうやって生き永らえて来たの。
でもわたしはまだ生きていたい。他人の命を引き換えにしてでも」
ハルと同じように舞い散る花びらを見上げながら、
『この世界が何を押し付けようと。どれだけの人がハルを許さないと言ったとしても――』
その言葉の代わりに、ショウは告げる。
「――それでも俺は、こんな世界の終わりを願うよ」
■登場キャラクター
【ゆるいマイペースな次女】
●ハル (CV:沢澤砂羽)
街外れにある喫茶店、ファミーユで働く3姉妹の2番目の姉。
ファミーユの店長でもあり、主にケーキやお菓子などを担当している。
のんびりとした柔らかい物腰でいつも笑顔。
困った時も笑顔でマイペース。
でも実は姉妹の中で一番芯が硬く頑固者。
寝起きが壊滅的に弱く、遅刻しない日の方が珍しい。
日課の日記を書きすぎているのが原因。
「私の約束は、もう叶わない約束ですから」
【世話焼きな長女】
●コトセ (CV:夏峰いろは)
ファミーユで働く3姉妹の長女。
仕事では主にフロアで紅茶やドリンクの担当をしている。
長女らしく世話焼きでややおせっかい。
凛とした美人で、立ち居振る舞いもしなやかだけども、
からかうと真に受けるので、イジり甲斐のあるお姉ちゃん。
読書が好きで本屋の常連。
自宅で紅茶の木を栽培していたりする本格派。
「好きでこんなこと、してるわけないじゃない」
【ざっくばらんで元気な末妹】
●ユキナ (CV:谷若葉)
3姉妹の一番末っ子の妹。
仕事はフロアで接客案内と小物作りを担当している。
明るくてざっくばらんで物怖じしない。
楽しいことが好きでいつも飄々としているが、姉妹の中で一番冷静に周りを良く見てたりする。
手先が器用で栞作りが得意。
にしし、と歯を見せて大げさに笑う癖がある。
「そういう仕組みなんだからさ。仕方ないでしょ」
【天真爛漫な少女】
●レン (CV:秋野花)
ショウと一緒に街を訪れた女の子。
ファミーユに住み込みで働くことになるが、主にマスコット的な戦力外ウェイトレス。
天真爛漫という言葉がぴったりで感情表現が実に素直。
見た目通りな愛嬌の良さで見てると和まされる。
すぐに謝る癖があるが、本気で謝られると見た目的な意味で罪悪感がすごい。
ショウには年の離れた妹のように懐いている。
「はじめまして、だね。でも自己紹介は要らないよね、お互いに」