プレイヤーが激闘の末に倒したラスボスの本気モードをチートスキルで圧倒し、未来の災厄を防ぐべく取引し生かし、法によらない私刑は悪だと詰め寄るフィルを「まだ何者でもないお前の言葉は極薄」と一刀両断し「私は勇者が守った平和を守ってみせる。法で裁けぬ悪ならば自らの手を汚す」と敵地へ向かうライアさんの格好良さ、厭らしい見方をすれば敗北前フリが100点満点すぎるのにシーンがない…(前作にあたる『Ideal Reality』ならライアさんの活躍が見られるんでしょうか)
逆にアリナは下ネタギャグ4コマみたいな空気感から地獄のバッドエンドに連れていかれるという…まあエロ目当てで敗北しにいったのは私なんですけど、それにしても敵方の悪意がはんぱなくてビックリする。このバッドエンド群を見ているとライアさんの正義を支持したくもなる。あいつらは人の皮を被った魔物や。
成人向けゲームってこういう人の悪意というか性(SAGA)をちゃんと描ける媒体なんですよね。そして陰こそが光を引き立たせる。口悪くも事あるごとに助けてくれていた友人のピンチに立ち上がったアリナに勇者の証が答えるのも、「相手を想う気持ち。そこに正義はある」というルミの語りも、いいねって素直に推せる。
システム面はちょっと不便かも。回想モードとかもタイトル画面にはなくてマップでクリスタルに触る必要がありますが、値段を考えれば上等すぎる仕上がりだと思います。買って損なしです。