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物語視点はほぼ、お供の僧侶を通して語られ、ヒロインは無様に性悦に敗北される情けなさを晒し続ける。守れなかった悔恨に交じって爆乳な勇者様の痴態を見続けては、興奮と自制の鬩ぎ合いに苦しむのはNTRらしい。勇者に対する随所にあこがれも添えているのはセオリーに忠実でこれも好い。
勇者も勇者で、積み重なる凌辱に変えられてゆく様と、ある一点から性に苛烈になってゆくシフトチェンジの過程が良くできている。

悲劇としても良くできており、淫惨さを求めるサディズム的なストーリーだけでなく、破局は勇者一行にもある。お互いが希望となるかのようなすれ違いが、どのような結末を生むのか。苦しむ「穢れ無き乙女を」望む方にうってつけの本作である。