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「フランと罪人の島」 へのレビュー

    • シナリオ+エロといった形式の作品であり、物語の進行とともに起きるイベントでエロをほぼコンプリートできる。いくつか敗北or選択肢でのバッドエンドもあり、その場合予めの警告があるため、発見できなくて困るようなことはない。

      後半から2種類のルートが用意されており、ボリュームは値段相応以上にある。全く展開が異なり、フランの心情も正反対の結末をたどるため、同じ舞台を基にした別個のシナリオが2つある、といった印象だ。

      一方は敗北エッチが複数あり、こちらでは堕ちきって心折れたヒロインの末路が楽しめる。惨めさ、哀れさが前面に出ており、「壊れてしまった」「もう戻れない」を強調している。その代わりか、敗北せずに進めると苦難を乗り越えてゆくフランを見届けることが可能だ。

      もう一方では堕ちるまでの過程を重要視したルートとなっている。敵は度重なる凌辱だけではなく、「騎士」としてのフランを根底から否定する。この肉体的、精神的に追い詰める趣向が徹底しており、それゆえにフランの変貌は大変納得ゆく。

      本作の最大の特徴は、やはりエンド時のエピローグであろう。エンドが確定した後、そこで終わらない。フラン本人、または第三者を操作してフランのその後を見ることができる。通常のエンド以外もフランの辿ったであろう人生という演出はなかなか重みがあり、エンドを使い捨てにしない姿勢は称賛できる。

      RPG部分は特に困難なくクリアでき、エロの邪魔にはならないのでエロ重視のプレイヤーにも問題ない。
      エロイベント同士の間もうまいこと裸立絵のイベント(入浴など)といった微エロを挿入してあるため、テンポが損なわれることはない。

      2人が役に立ったと答えています

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